作:ハッチャン
2週間後...修学旅行当日
「あぁ〜今日はいい天気だよぉ〜」
「今日はやけに起きるの早いんだな」
「だって彷徨さん!今日は修学旅行だよ?」
「言われなくてもわかってるって」
「さぁさぁ、早くご飯食べて出発しよぉー!」
「はいはい」
「おはようございますぅ、未夢さん、彷徨さん」
「おっはよぉ〜」
「今日の未夢さんはいちだんと元気ですねぇ。修学旅行ですからねぇ」
「マンマっ、パンパっ」
「ルゥくんも今日は早いんだねっ」
「きっと未夢さんと彷徨さんを見送るためですよ」
「だぁ〜っ」
「ルゥくんにもお土産いっぱい買ってくるねっ」
「あ、彷徨そろそろ行かないと...」
「お、そうだな」
「いってらっしゃいませ」
「うん、いってくるねっ、ワンニャー、ルゥくん」
「あぁ〜やぁっ」
ルゥはとっさに未夢のスカートをひっぱる
「こらぁ〜ルゥくんは連れていけないのっ」
「ルゥ、帰ってきたら遊んでやるからっ」
「だぁ...」
「ワンニャー、何かあったら、あの通信機で連絡しろよ」
「わかりました」
「じゃぁ...いってきまぁ〜す」
「って...おっもぉ〜い!!!石段がいつもより長く見えるよぉ...なんでそんなに簡単におりていってるわけ?彷徨さんは...」
「オレはお菓子とか余計なもん入れてないもん」
「わるかったわねっ、余計なもん入れててっ」
彷徨、未夢の荷物をもつ
「え...?」
「2週間前のカボチャのお礼」
彷徨は走り出した
「あー!待ってよっ///」
「やっとついたな」
見回すと先生をはじめ、クラス全員もう来ていた
「おぉー!彷徨!!遅ぇよ、お前ら。もうみんなとっくに集合してるぞ」
「西遠寺くんと光月さん遅かったわねぇ」
水野先生が不思議そうに聞いた
「あ、まぁいろいろありまして...」
「ほらよ、荷物」
「ありがと...」
「素直じゃん」
「私はいつも素直ですぅ〜だっ」
後ろからそのやりとりを見てるクリス...
「彷徨くんが...未夢ちゃんの荷物を持ってる...『重いから持つよ』『そんなっ、彷徨に悪いわ』『いいよ、未夢の荷物だから』『えっ...』『未夢、好きだ』『彷徨っ、私もよ』そ〜し〜てふたりはつきあって〜♪ラブラブな修学旅行になるのねぇぇぇ―。そんなのイヤぁぁぁぁぁ――」
クリス、みんなの荷物を持ち上げて投げようとする
「花小町さん、落ち着いて!!!」
「まぁ、水野先生っ。やだ、わたくしったらまた妄想を...?彷徨くんの前で...わ、わたくしハズかしいわぁぁぁ――」
「落ち着いて、クリスちゃんっ」
「まぁ、未夢ちゃんごめんなさいね、わたくしったら...」
「さぁ、みんな!バスが来たわよー!乗って乗って」
クリスと綾、その後ろにななみと未夢、そしてその後ろには彷徨、三太が座る。
「楽しみだね〜未夢っ」
「うんっ!」
「ねぇ、未夢...未夢は好きな人いないの?」
「えっ...///」
「ね、どうなの?どうなの?」
「あ、のねっ、私...わからないんだ」
「どういうこと?まって、相手は西遠寺くんでしょ?」
「う、うん...///確かに気にはなってるんだけど...まだ自分の気持ちよくわかんなくって」
「未夢っ!心の中をからっぽにしてみて!」
「え、うん、わかった」
「最初に浮かんでくる顔の持ち主は誰?」
「か...彷徨...///」
「これでわかったでしょ?未夢は西遠寺くんが好きなんだよ」
「そう...なのかなぁ...」
「そうだよそうだよ。未夢っ!この修学旅行はチャンスだよ?」
「な、ななみちゃん、チャンスって///私、告白とかしたことないんだよ?」
「未夢っ!告白までいかなくってもいいんだって。今までよりも仲良くなれるチャンスだと思えばいいよ。私と綾で同盟くんで未夢ちゃんに協力してあげる」
「同盟って...うん!ぁりがとっ。頑張ってみるね」
一方、後ろでは...
「おい彷徨っ!」
「光月さんのことどう思ってるんだよ?」
「な、なんだよ急に...///」
「そんなに赤くなるなよぉ。好きなんだろ?」
「...///」
「彷徨ってば光月さんのことになると必死になるもんな。それに光月さんがいなかったときは親友のオレでも爆笑してる顔とか見たことなかった。やっぱ彷徨って光月さんが来てから変わったよなっ。あー!修学旅行はチャンスじゃんか!オレが協力してやるぜ」
「バカ三太...」
「交渉成立だなっ」
バスの中での告白でした((笑))
ななみちゃんと三太くんって似てるトコロぁるよぉな...