作:ハッチャン
中学2年の秋。
未夢たちは修学旅行を2週間後にひかえていた・・・
「未夢さ〜ん、起きてくださぁ〜い。遅刻しますよ〜」
朝から響くワンニャーの声
「あぁ――っ!やだ、もうこんな時間っ!なんでもっと早く起こしてくれなかったのよっ」
「何度も起こしましたよ〜」
「おい、未夢。早くメシ食えよ!遅刻するぞ」
「う〜、はいはい、食べますよぉ〜だっ」
未夢が食べ始めるのと同時に彷徨は食べ終わり玄関に向かう
「おいてくぞ〜未夢」
「あ!ちょっと待ってよ彷徨っ」
未夢はあわててパンを口におしこみ彷徨を追いかけた
「忙しい朝ですなぁ。あ、そろそろルゥちゃまのミルクの時間ですね」
「彷徨っ、もうすぐ修学旅行だね」
「あと2週間くらいだよな」
「うんっ。おいしいものいっぱい食べるぞぉ〜」
「ブタになるぞ」
「っ...なんですってぇぇ―!!!」
未夢が彷徨をたたこうとした瞬間、後ろから声が聞こえる
「あら、朝からケンカですの?」
2人は急いで離れた
「だって彷徨がっっ」
「まぁ、朝からケンカだなんて...ケンカ...?ケンカといえば夫婦ゲンカ...夫婦?未夢ちゃんと彷徨くんが夫婦ゲンカ...あ〜らケンカするほど仲がいいって言いますものね。でもでも...そんなのいやぁぁぁぁぁぁ―――」
近くの電信柱が持ち上がった。彷徨が未夢の腕をつかんだ。
「おい、未夢逃げるぞっ」
「え、ちょっ、ちょっと彷徨っ」
「朝から疲れたな...」
「クリスちゃん大丈夫かなぁ」
2人とも息切れしている。そして落ち着くとガラッと教室のドアをあける。
「おっはよー(おはよう)未夢(ちゃん)」
「おはよう。ななみちゃん、綾ちゃん」
「未夢っち〜今日も君は美しいね」
光ヶ丘が未夢に1本のバラを差し出す。未夢ひきつりぎみ。
「あ、ありがと望くん...」
「はいはい、みんなーもうチャイムはとっくになってるわよ、席について〜」
「みんな、修学旅行が近づいてきたわねっ。そ・こ・で!今日のLHRは修学旅行の班決めをしたいと思うの。そうね...6人で1班つくってもらおうかしら。もちろん男女混合OKよ。じゃぁ席移動していいから班決めてね〜」
(班決めかぁ。ななみちゃん、綾ちゃん、そしてクリスちゃんは決定かなっ。男女混合でもいいんだ...)
未夢ちらっと彷徨の方に目がいく。
(や、やだ私。なに彷徨の方見てるのよぉ〜///)
「未〜夢っ!」
「え?」
「班一緒にしないっ!?」
「わたくしも一緒にいいかしら?」
前からはななみと綾、後ろからはクリスが声をかけてきた。
「もちろんだよっ!」
「6人で1班だからあと2人ですわね。どうしましょうか?」
また未夢はちらっと彷徨の方に目がいく
それを見ているななみと綾は2人でニヤッとしている
そして未夢に聞こえない声の大きさで...
「ななみちゃん、これは西遠寺くんを誘うべきだよねっ?」
「やっぱそうだよね!私たちが未夢のかわりに誘ってあげるかっ!いくぞ、綾っ」
「おう!いいネタがうかびそう♪」
ななみと綾、彷徨のところにかけよる
「西遠寺く〜ん!」
「な、なんだよ」
そういっていながらも彷徨は何を言われるのか、だいたいわかっていた
「西遠寺くんって黒須くんと2人だよね?」
「そうだけど...」
「じゃぁさじゃぁさっ、私たちとくまない?西遠寺くんに黒須くん、クリスちゃんにななみちゃん、私に、そして未夢ちゃん!」
綾はそう言いながらチラッと彷徨の方を見る。
(小西のやつ...なんでこっち見たんだ?何かたくらんでるな...)
「ねっ、いいよね?」
「オレはいいぜっ!彷徨もいいよなっ!?」
「あ、あぁ」
「じゃぁ決定ねー!未ー夢ー。クリスちゃーん。こっちに来なよ。」
「うんっ」
「あのね、西遠寺くんと黒須くんが2人だから、私たちと同じ班になってくれるってさっ」
「まぁ、ホントですの?」
「未夢いいよね?」
「うんっ」
未夢はホッとした気分だった
「おい未夢。オレ放課後、修学旅行の話し合いだから帰りは遅くなるってワンニャーに言っといてくれ」
「は〜い。大変ですなぁ、班長さんは」
「じゃあな、より道すんなよ」
「失礼な!しませんよーだっ!あ!今日は5時から安売りがあるんだったっ!早く行かないと間に合わないよぉ〜」
未夢はあわてて出ていった
「ただいまー。今日も疲れましたなぁ」
「おかえりなさい。遅かったですねぇ?」
「今日は5時から安売りしてて、買い物当番だし、買ってきたの!感謝してよね、ワンニャー」
「ありがとうございますぅ」
「そうそう、彷徨は修学旅行の話し合いで遅くなるってさ」
「修学旅行?地球ではそんなのがあるんですか?」
未夢とワンニャーは話しながら居間に向かった
「うんっ。中学2年になったらあるみたい」
「どこに行くんですか?」
「どこだったかなぁ〜彷徨に聞けばわかるんだけどなぁ」
「ただいまぁ〜」
「あ、おかえり彷徨っ。ね、修学旅行どこ行くんだっけ?」
「京都だろ」
「京都に行かれるんですかぁ〜。いいですねぇ。わたくしも行きたいですぅ」
「あぁ〜それだけは勘弁してくれっ!ワンニャーが来るってことはルゥも来るってことになるだろ?未夢だけでも大変なのに...」
「な〜ん〜で〜すって〜!!!」
「マンマっ、パンパっ」
「ルゥ(くん)」
「もう起きちゃったのですか?あ、もうミルクの時間ですか。ちょっとまってくださいね〜。あ、彷徨さんと未夢さんも、もうご飯できますから」
「はぁ〜い」
「ルゥくんにもお土産買ってきてあげるねっ」
「だぁ〜」
「おっ、今日のメシはオレの好きなカボチャだ」
「未夢さんが買ってきてくれたんですよ?」
「優しいとこあるじゃん」
「別にっ///や、安売りしてたのよっ」
「へ〜ぇ」
「な、なによ?///ワンニャーごちそうさま。お風呂入ってくるっ」
(未夢さんも彷徨さんも、もうちょっと素直になればいいのに...ねぇ、ルゥちゃまっ)
こんにちは。ハッチャンです。
初めて小説書いてみました!
これからよろしくお願いします。
班決め...スムーズにいきましたね((笑))
続きもどうぞッ!!!