作:とっちゃん
友達。親友。彼氏。彼女。親。
近しい人にウソをつくのは辛いこと。
ウソをついてしまうと、それがその人にとっての『真実』となってしまうから。
言いたい。この重荷を下ろしてらくになりたい・・・!!
でも、
言うべきか。言わないべきなのか・・・・・・
分からない。
「梗牙くん。やっぱり、言わないほうがいいんだよね・・・・」
ここは帰ってきて梗牙の部屋。
今日はお願いして一緒に寝させてもらいことにしたのだ。
「なんだ?急に」
「なんか、友達なのにだましてるってゆうのがなんか・・・
でも、言ったらきっと周りからの目が変わる。」
「言わないほうがきっといい。」
すると、梗牙は笑っていった。
「十萌がいいたいんなら、俺はいいよ。十萌がいればいいから。」
「・・・・ありがとう。梗牙くん・・・」
十萌は安心したようで、すぐにすーすーと寝息を立てた。
十萌の気持ちも分かる。
言いたい気持ちも。 言いたくない気持ちも。
だから・・・・・・
十萌のしたいようにすればいいと思う。
「・・・くん。梗牙くん・・・・。梗牙くん」
「?十萌??」
昨日はなかなか寝れなかったのに、いつの間にか寝てしまったらしい。
十萌はもうすでに制服だった。いそいでるかんじがする。
「梗牙くん!!やっと起きたー!!時間見て時間!!」
言われるがままに、寝ぼけ眼で時計を見る。
その目が大きく見開いた。
「寝坊だー!!!」
時間がなかったため勝良に送ってもらったが、ときすでに遅し。
「しかたない!!超ひさしぶりに壁越えだっ」
十萌は壁を登りはじめた。
「ほらっ梗牙くん」
十萌はよく遅刻をしたので壁越えは得意だ。
梗牙はいつも遅刻しないのでテンパッテしまっている。。。
十萌は見事に着地。
梗牙も、なんとか着地。
十萌ほどうまく着地できるのはそうそういないだろう。
「十萌。本当にサルだなぁ」
クスクスと笑いながら梗牙は言った。
「なにをっ」
そう言った十萌の後ろにはサルの尻尾がはえている。
「それを言うなら、梗牙くんだってサルだっ」
ウキィっと言わんばかりに怒る。
「はいはい。ぢゃ早く行くぞ授業が始まっちまう」
二人は何とか一時間目の授業には間に合った。
なんだか変な視線を感じる気がする。
「・・・十萌。」
友達が話しかけてきた。
「ちょっと、いい?」
つれてこられたのは人気のない場所。
「十萌。やっぱり花魁やってるんぢゃない・・・・?」
「え?」
何で今さら、何でまた。そんなこおをいうんだろう
「・・・やってない。よ」
十萌の胸がズキりと痛む。何か鉛のようなものが乗っているようなカンジがする。
「でも、なんでそんなことまた聞くの?」
「クラスの男子が、『自分で花魁て言ってるの聞いた』って」
「・・!!」
そんなことを言ったのは一度しかない。
昨日の授業参観日のお昼だけだ。
あの時あそこに、クラスの男子がいたんだ・・・・・
ここで話してしまうのもいいかもしれない。
だまし続けるのはやっぱり辛い。
でも、私一人で決めていいものなの?
話したら梗牙くんのことも、華鳥さんのことも絶対に言うことになる。
どうすればいいの?
梗牙くん・・・・・・・・
ウソをつくのは辛いことです。
人をだましてしまうから。
一度言ってしまうと、訂正はしづらい。
変なものをいつも抱えている。そんな気分がします。
言うべき。言わないべきのタイミングをうまく見つけてきちんと訂正できるといいですね。
今この状況は言うべきなんでしょうか。
言わないべきなんでしょうか・・・
十萌ザル!!やっとだせましたー!!
出したかったんです!!よかったww
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。