サンタ・クロスのプレゼント

4.

作:ロッカラビット

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「「「メリークリスマース♪」」」

「あ〜〜い♪」


手作り感満載のクリスマス飾りが部屋中に飾られる中、テーブルにはワンニャーお手製の料理が並ぶ。
ジュースの入ったコップを掲げ、皆仲良く乾杯する。
ルウもニコニコと真似をする。


「ワンニャーこのからあげ、いつもよりうまいじゃん。」

「そうなんですぅ。今日はいつもと味付けを変えてみました〜。」

「本当に美味しい!…でもクリスマスなんだけどねぇ…。」


からあげを見つめて、嘆く未夢に彷徨も苦笑い。


「…。まぁいいんじゃないか?とりあえず鶏肉だし。ローストチキンは昨日食っただろ?それに、ここ寺だしさ。寺でクリスマスやる時点でおかしいんだから。」

「うっ…。確かにそうだけど…。」

「どうかされましたか〜?」


台所からルウ用の小皿を取って戻ってきたワンニャーが不思議そうに尋ねる。


「ううん。なんでもないよぉ〜。このからあげ本当に美味しいなぁって。」

「そうそう。ワンニャーが居て助かったなぁ〜って、なぁ未夢。」

「え?あっうん、そうそう。ワンニャーありがとう。」

「そうですかぁ〜?そんなに褒められると照れますねぇ。あっルウちゃま、いけません。食べ物で遊んじゃだめですってば〜。」


からあげをフワフワと浮かばせてキャッキャッと喜ぶルウを止めようと必死なワンニャー。

そんなワンニャーに、マヨネーズをブシュッとかけて、もっと大喜びなルウ。


「ルウちゃま〜!!!やりましたねぇ〜!!えいっ!!」

「え?あ〜ちょっとぉ〜ワンニャーやったわねぇ〜!」

「あははは、未夢の顔!」

「笑ったわねぇ〜!そりゃっ。へっへ〜ん、どうだ彷徨!」

「んなっ!お前、ちょっと笑っただけじゃんか。くっそ〜。」

「あ〜い!!」

「「あっ!!ルウ(ルウ君)!!やったな〜(やったわねぇ〜)!!」」

「こうなったら、とことんやりましょう!!今日はクリスマスですから〜♪」


かくして始まったマヨネーズの戦い…。マヨネーズにケチャップ…近くにあったタオルが飛び、ぬいぐるみが飛び…。

**良い子の皆さんは決して真似をされませぬように**


こうして西遠寺の楽しいクリスマスが過ぎていきましたとさ。

・・・。

って、話はまだまだ続きま〜す♪




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