作:ロッカラビット
「へへへ〜。なんだか恥ずかしいけど、この衣装結構可愛いかも〜。」
鏡を前にくるっと回って自分の姿を確認する。
「未夢さ〜ん。ちょっといいですか〜?お部屋の飾りつけなんですが〜。」
「入っていいよ〜。」
「失礼しま……未夢さんどうされたんですか〜?」
襖を開いて目に飛び込んできた未夢のサンタ姿に、驚くワンニャー。
「さっき三太君が届けに来てくれて…。どう…かな?やっぱり似合わない?」
俯いて恥ずかしそうな未夢に、ワンニャーが首を振る。
「いえいえ!そんな、とってもお似合いですよ〜。きっと彷徨さんも…。あっいや、ルウちゃまもお喜びになります〜。」
「そうかな〜。えへへ〜。」
照れ臭そうに頭をかきながら、もう一度鏡で自分の姿を確認する。
「彷徨さんも帰って来たら驚かれるでしょうねぇ〜。グフフ。」
可愛らしい未夢の様子に、ワンニャーもニヤニヤと怪しい笑みを浮かべる。
「そうだ!ワンニャーも変身できないかな〜?彷徨の衣装もあるから、皆でサンタさんになってルウ君喜ばせようよ。」
「それはいいですねぇ。ちょうど今ルウちゃまお昼寝中ですし、もうすぐ彷徨さんも帰られますしねぇ。目を覚ましてルウちゃまびっくりですねぇ。楽しみですぅ。ぐふふ。あっ、では、わたくしも。ワンニャー!!」
***
「どうですか〜?未夢さ〜ん。みたらしさんもしくは親戚のお兄さんサンタクロースバージョンですぅ〜♪」
「うん!いいんじゃないかな。それなら誰か来ても大丈夫だし。」
「うふふふ〜パーティー楽しみですねぇ…。って、そうでした!未夢さん部屋の飾りつけを手伝っていただけませんか〜?」
「はいは〜い。彷徨が帰ってくる前に終わらせちゃおう!」