作:杏
「…ん……」
「未夢さんっ! よかったですぅ〜このまま目を覚まされなかったらどうしようかと…!
彷徨さん呼んできますねっ!」
「かなたさぁ〜〜〜〜んっ!」
「わたし…もどってきたの…?」
「まんま?」
ワンニャーがいて、ルゥがいる。見渡せばそこは、西遠寺の自分の部屋。制服もかかっている。お気に入りのぬいぐるみもある。
「帰ってきたんだ…」
「おかえり、未夢」
「彷徨……ただいま」
開いた襖を見上げれば、いつもの彷徨。ようやく、ほっと息をついた。
「おかえりなさい、未夢さん! どこに行ってらしたんですか?」
「あ、えっとね……」
幼い彷徨に会ったことを話す。
「可愛かったなぁ〜、3歳の彷徨。 話し方も考えてることも、さすがに3歳児って感じ?」
彷徨の表情を窺いたいのだけど、それを見てはいけない気がして。
膝に抱えたルゥを瞳に映しながら、未夢はむこうの世界でのことを話した。
「……やっぱり…」
「え…? 彷徨、覚えてるの…?」
「これ…おまえだろ?」
そう言った彷徨が差したのは、古いアルバムの中の1枚の写真。
“息子と見知らぬ少女”
見たまんま、そう名付けられた写真には西遠寺の境内。隅に写る本堂の階段で、未夢らしき少女とその膝に幼い彷徨。
「これ……!」
「あの日は、出来たばかりの母さんの墓石と、そこからの景色を撮るんだって、たまたまオヤジがカメラ持ってて、さ」
「見られてたんだ、おじさまに…」
「あれは誰だって訊かれて…」
「えっ! まさか、アレ言ったの!?」
「おまえがそう言ったんだから、それしかないだろ?」
慌てる未夢に、彷徨が口角を上げる。思い出して、肩を揺らした。
「? なんておっしゃったんですかぁ〜?」
宝晶さん、いらっしゃったんですね?(^▽^;
何を思ってシャッターを切ったんでしょうか。。
なにか証が欲しかったんですよ、ワタシ。
アレとは一体何でしょう?安直な、子供騙しです(苦笑)
次回のお楽しみに、とっておいてくださぁ〜い〜(ワンニャー口調でw
二足の草鞋ならぬ…こっちが終わってないのに、次のリクの方に手を出し始めている私。
設定が全然違うのに!ごっちゃになりかけてます。。
一つずつ片付けます。
あと少し!あと少しなんです!
時を越えて…ちゃんと繋がってね!二人とも!
ご愛読、ありがとうございました。
ご意見ご感想も、感謝いたします。ありがとうございます!