作:久保真理
なんだこの光景は。
おじいちゃんにしっぽがあって
ぎゅって握ったら
意味不明な生き物になった。
いや。あれが本当の姿なのかも?
俺が唖然としてると、父さんと母さんは少し慌てたみたいだけど
なんか。すべてを知っていたみたいで、俺に説明するって言った。
居間に行くと未宇とルゥとかいうヤツが手を繋いで来た。
ルゥてヤツが俺を見てなんか少し怪訝そうな顔をした。
「2人のことについて説明してね」
未宇にむかって母さん達がそう言った
このヘンな化け物とルゥてヤツは関係があるみたいだ。
しかも。それについて未宇も知ってる。
知らなかったのは、俺だけみたいだ
「・・・・・・」
沈黙が流れる。
居間には
啓徨。未宇。ルゥ。ワンニャー。
「ごめんね。お茶入れてきたから」
未夢のがお茶を入れて戻ってきた。
その後ろから、写真たてを持ってる彷徨がいた。
「さて、説明するか」
そう言って彷徨は写真たてを啓徨に向かって立てた
「これ・・・」
「そう。昔からこの家に飾ってある写真。」
未夢が懐かしそうにそう言った
「昔預かった子供と、そのぬいぐるみって言ってたよね?」
2人には、そう説明していた
血は繋がってないけど、あなたたちの兄弟なんだよ。って
「母さん達が、中学生の時って言ってた。なら、もうとっくに20近いはずだ。」
なのに・・・
「それは、これから説明する核心になる。
ルゥと、この犬猫みたいなワンニャーは・・・・・宇宙人なんだ」
「は?」
啓徨は意味がわからないというように怪訝そうな顔をした。
「本当です」
ルゥがはじめて口を開いた。
まっすぐと啓徨を見つめる
「俺は、地球からはるか遠く離れた星『オット星』から、
小さい時に『時空のひずみ』という穴に吸い込まれてワンニャーと一緒に地球まで飛ばされたんです」
「時空のひずみ?」
「あ、ブラックホールみたいなものよ」
未夢がほろーをする
「はい。小さかったルゥちゃまと私たちを助けてくれたのが、
当時中学生だった未夢さんと彷徨さんでした」
ワンニャーがルゥの言葉を引き継いだ。
その言葉には懐かしそうな響きがあった
「最初、いきなりユーホーが振ってくるし、ワンニャーはヘンな化け物にしか見えなかったし。
ルゥはかってにパパって呼ぶし。大変だったよな」
「そうそう。皆にばれない様に色々やったよねー。煙突に登ったり、劇やったり?」
「はい〜」
3人で懐かしそうに微笑んだ
「それで、俺達4人の生活が始まって、数ヶ月間。ルゥを預かってたんだ」
「この写真はその時に撮ったものよ。
オット星の人型の子供には超能力が使えてね。だからルゥくんは浮いてるの」
啓徨は何もいえないで驚いていた。
信じられない。そんな感じだ
「まだ使えるよ」
そう言うと全員が宙に浮いた。
「うわっ」
啓徨は驚いて声を上げた。
浮いたといってもほんの数センチ
これだけの人数を浮かせられることもすごいけど
「懐かしい」
「本当に」
未夢と彷徨はこれを楽しんでいる
なんでそんなに余裕なんだろう?そんな目で2人を見ていると彷徨がそれに気づいた
「子供がこの力を使えるって言ったろ?
大きくなると、澄んでいないとこの力はなくなるんだ。
子供のときはもっと色んなものを持ち上げてたし、ぐるぐる回転したり、とにかくもっとすごかったんだよ。」
クスクスと笑う
「マジ?」
「うん」
啓徨の問いに答えたのは未宇だった
「なんで未宇が知ってるの?」
未夢は驚いて聞いた
「シャラク星で、ルゥとランが小さくなったことがあって。」
「そんなことがあったんだ・・・」
しみじみとする4人
「あの、話ずれてますよ!!」
ワンニャーが一括した
「それで、ここ、西遠寺で数ヶ月間お世話になって、
オット星からの救助船が来て、私達はオット星に帰りました」
ワンニャーが最後まで説明をした
「そんなことって、ありえるのか?」
「宇宙人が実在する、なんて・・・」
啓徨は混乱しているみたいだった
「実際に、宇宙人はたくさんいるよ。あたし、見てきたんだもん」
未宇のその言葉に驚いて啓徨は未宇を見つめた。
ものすごく久ぶりの更新でした
部活だったり
勉強だったり
色々と忙しくて・・・←言い訳
今回は告白ですー
啓徨くんのセリフすくなーい
まぁ、ちょっと無口プラスありえないことを聞かされる。だからねー♪笑
次回告白A。新だぁ!編でーす!!!ひゃっほう←
なるべく早く更新できるようにがんばります!
(’09年10月12日・真理)