作:久保真理
未夢が逃げてしまって、天地が少しして後を追って行った。
俺は、一人取り残されたけど、
2人じゃないから、からかいはやんだ。
「未夢ちゃんに、気持ち伝えれば?」
ボソッと小声で三太がつぶやいた。
「なっ」
からかいかと思ったけど、
めずらしく三太は真顔で。
「今しかチャンスはないんだぞ?」
「けど・・・」
ダメだったら?
ダメの可能性のほうが高い。
それで、未夢が完全に離れてしまうなら、
このままのほうがいい・・・
俺が臆病になるなんて、笑われそうだけど
そのくらい未夢が大事なんだ・・・
少しして、未夢がななみと一緒に戻ってきた。
手には袋が握られている。
「これ、皆にお土産」
にっこりと未夢が笑う。
ふと、2人の視線が合った。
”今しかチャンスはない”
その言葉が頭をよぎる。
ぱっと2人は顔を背けてしまった。
ななみと三太は目で合図を送った。
さっきの言葉はホンネだけど、
これは2人をくっつけようという作戦だったから。
「えっとねー。男子はお菓子。ななみちゃんたち女の子はマニキュアもなの。」
そう言って、袋をごそごそして一人一人にわたしていった。
「うわぁ。ありがとう未夢ちゃん」
あやは凄く喜んでくれた。
みんな嬉しそうな眺めているのを見ると、未夢もうれしくなる。
そんな未夢を彷徨はやさしく見つめていた。
未夢は、あえて彷徨にペンダントをあげなかった。
あとで会える口実に。
未夢は決意した。
G.W中に告白をしよう。
そばに、いたいから。
その後はどんちゃん騒ぎ。
でも、お寺だから、うるさくても近所迷惑にはならない。
「そろそろ、お前ら寝る支度しろよ。風呂順番に入って」
彷徨が言った。
「え?」
未夢はきょとんとした。
「あ、そうそう。今日こいつら泊まりだから。」
ぽかーんとする未夢の顔がかわいいと彷徨は思ってしまった。
顔が緩むのをかろうじでこらえる。
「ホント?やったぁ!!」
やっと現状を理解した未夢がうれしそうに声を上げた。
そういった未夢は花がぱっと咲いたようにキレイで、可愛かった。
一瞬
彷徨はその笑顔に見とれ、
三太にうででつつかれてしまった。
お風呂でてから、
お堂で真ん中に屏風を出して仕切って
それぞれおしゃべりをしつつ眠りについた。
未夢が決意してるんですけど
男がしっかりしようよってカンジがします。(笑)
また更新します。
今日も拍手一ついただげていて、すごくうれしかったです。
ありがとうございます!!
今日、初めて原宿に行きました。
人が多くて・・・
やばかったです・・・(苦笑)
ふふふ・・・ (5/16)