作:久保真理
「いやだ」
つい口走ってしまった。
傍にいてほしい。
だけど、そう言葉にする勇気は情けないけど
ない。
言葉を捜しつつ、まわした腕に力をこめた。
”いやだ”と言われた後、
言葉がなくて、未夢は下を向いていた。
彷徨も言葉を捜して、目が宙をさまよう
その時、
「かーなたぁ〜!!」
三太の大声が廊下に響いた。
びくっと、未夢と彷徨は離れた。
「な、なんだ?三太っ」
「おー、あれ?俺お邪魔した??」
三太が部屋にちょこっと顔を出した。
「しししし、してないよっ。大丈夫っ」
未夢は顔が真っ赤だ。
彷徨も、隠してはいるがかすかに頬が赤かった。
「そ、そろそろメシにするか。未夢が皆に会いたがってて・・・」
「うわぁ!彷徨!!ヘンなこと言わないでよ!!さ、ご飯にしよ。」
そそくさと未夢は立ち上がった。
「はいはい。」
彷徨も立ち上がった。
炊飯器の電源を切って、三太が持って
お茶碗とお箸、コップひとつを彷徨が持って、
お堂に向かった。
「未夢はも少しここで待ってて」
ぼそっと耳打ちされた。
「うん」
未夢も小声で返した。
三太と彷徨の2人でお堂に入って行った。
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