作:久保真理
布団を干してから、組み立てのローテーブルを2つもってお堂に向かった。
「あ、彷徨?終わったよ〜」
もともと、未夢が昨日軽く掃除してくれたいたから、キレイだ。
「さんきゅ。次はこれ、組み立てて」
そう言ってローテーブルを一つ置いた。
「あいあいさ〜」
2人で一つずつテーブルを組み立ててくっつけておいた。
一緒に持ってきておいたテーブルクロスをかけると、そこそこきれいに見える。
「次は?」
未夢から聞いてくる。
「次は、夜ご飯作り。下ごしらえ、だな」
そう言って腰を上げる。
2人で台所に向かった。
「何作るの?」
「から揚げと、チンジャオロース。カボチャの煮つけ。炊き込みご飯てトコかな」
上を見つつ答える。
「かぼちゃ」
ぷと笑って小さく言ったけど、彷徨にはばっちり聞こえてる。
「うっせ。未夢だってスキだろうが」
「それは、彷徨につられたんですー」
べーと舌を出す。
そのしぐさは、凄く可愛くて。
彷徨の胸はドキンと高鳴った。