私の気持ち

二日目

作:久保真理

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お風呂から出ると、縁側で彷徨が空を見上げていた。

それが、なんだか寂しげで。

「なにやってるの?」

声をかけて、隣に座った。

「いや。未夢がきたから。2人もこないかなーと」

ふっと笑う。

未夢も空を見上げると

満天の星空だった。

「わぁ。キレー」

そのあと、2人で黙って星を眺めてた。

少しすると、未夢が眠くなってきた。

しかも、頭もちゃんと乾かしてない。

「あたし、髪の毛乾かしてそろそろねるね。」

「わかった。俺もう少しいるわ」

「うん。お休み」

「おやすみ」



久しぶりにねる西遠寺の布団は、気持ちよくて。

家の布団よりも良く寝れた。






次の日。


朝、未夢が起きたのは10時

「ふあぁ」

起き上がって伸びをする。

「はれ?ぅあ、ここどこ?む?西遠寺だったぁ。」

寝ぼけ声で一人芝居をしているような未夢。

起き上がって、パジャマのままリビングに向かった。

リビングには、Tシャツ、ジーパンの彷徨。

「おはよ。おきるの遅いな。時差ぼけか?」

「違うもん。彷徨のばかぁ。時差ぼけはあるかもしれないけど・・・・」

もごもごとしてしまう。

だって、未夢はぼさぼさ。

だから、恥ずかしいんだろう。

「朝飯くうか?食パンあるけど。」

「食べる!!」

そう言うと、彷徨は台所にはいって焼いてあるパンを持ってきた。

「どーぞ」

と言って、お皿をテーブルにおいた。

「ありがとう」

にっこり笑って、未夢は席についた。

「いただきまーす」

おいしそうに食パンをほおばる。

「1時くらいに、三太たち来るから。それまでにその格好、なんとかしとけよ?」

にやりと、ちょっといたづらげに言った。

「わかってるもん!」

ぷーと頬を膨らませる。

「はいはい。」

「むー。ごちそうさまでした!着替えてくる。」

そう言って、席を立って部屋に行った。



着替えて、

手馴れた様子で、

今流行の薄いメイクをした。






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