作:久保真理
「なぁ未夢」
少しして、
彷徨が口を開いた
「なぁに?」
壁のほうを軽く振り返った。
「ちょっとどいてもらっていいか?そろそろ出たい。」
「え、あ。うん。ごめんね」
未夢は慌てた様子で脱衣所から出る。
彷徨でたから、未夢がお風呂。
「わぁ!五右衛門風呂懐かしい〜」
そう言って、お風呂にざぶーん!!
彷徨は髪の毛を拭きながらどこかに行っちゃったから、
物音は未夢が立てるものしか聞こえない。
「ふぅ」
一息つく。
”ここに、居たいな。”
やっぱり、帰ってくるとそう思ってしまう。
だから、一年これなかったのかもしれない。
”日本にいる間に、ななみちゃんに相談してみよう”
そう思って、湯船から出た。