影に隠された真実  

〜第七話 賭け〜

作:朴 ひとみ

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「マ・・・マイッシュなの・・・!?」

そこにいたのは、メイックと瓜二つの男だった。
しかし、身体はガリガリで怪我をいくつもしていた。

メイックが喋り始めた。
「こいつはなぁ・・・俺達の大事な大事なお仕事を盗み見してしまったから、少しお仕置きしていたんだぁ・・・」

メイックはさらに喋っていき、マイッシュの口に貼ってあったテープをおもいっきり剥がした。

「やがて、この街に大きな仕事がたくさん舞い込んできた。でも、いきなり知らない者がいっぱいきたら怪しがられるだろう?だからこの街に元々いたマイッシュに化けたんだぁ・・・
誰もが怪しまなかったぜぇ?『あぁ、マイッシュが戻ってきた』・・・・ってな。」

メイックはいきなり笑い始めた。

「そして今日で仕事は終了!!やっと別人になりきるのも終わりってわけだぁ・・・」



マリーは涙を滝のように流していた。

「なんで・・・なんでマイッシュが・・・」


エドはチッと舌打ちをした。





(マリーを守りながら・・・キツイかもな・・・)





そう思ったエドは、口を開いた。

「なぁ・・・こっちはあんたらの事を黙っといてやる。だから・・・・・」



「マイッシュを放せ・・・・ってかぁ?」



メイックはナイフを持って弄んでいたが、エドの方を向いた。



「できねぇ相談だなぁ、え?それに言ったろ?
お前はここで・・・死ぬんだからなぁ!!」



メイックはナイフを持ち替えた。


(来るか・・・・!!)






メイックの目的は分かっていた。

まず、自分を倒すより、マリーをも人質にとること。

そっちのほうが、何倍もやりやすい。








(そうは・・・・)


「させるか!!」






エドはメイックに向かって石柱を錬成して倒した。


しかし、メイックはいとも簡単にかわしていく。

「どうしたぁ!?こんなん当たんねぇよ!!」


メイックはマリーの方へ走っていく。




「キャアァァァァァァァ!!!」









エドは走っていく。

しかし、間に合わない。

駄目か、と思った瞬間予測不可能だった事が起きた。












「マリーッッッッッ!!!」









マイッシュはマリーに覆いかぶさった。




「マ・・・マリーに手を出すな・・・・!!」




それは、『マリーを守る』という強い眼を持った青年だった。

















「・・・・・うるさい!!」



メイックはマイッシュを思いっきり蹴った。



「ガハァァッッッ!!」

「マイッシュ!!」



口から血が出た。
しかし、マイッシュがメイックの気を引いたおかげでエドはその瞬間マリーを逃げさせた。





「マリー・・・今、軍に行ったって混乱を招くだけだ。なんとか、ここで逃げてくれ・・・
出来るか?」


マリーは静かにコクンと頷いた。

エドはよし、と言ってマイッシュの元へ駆け出した。





「メイック!!てめぇ待ちやがれ!!」



エドは思いっきりメイックの腹にパンチを入れた。

メイックがひるんでいる間にマイッシュの方へ駆け寄る。






「大丈夫か!!?」


マイッシュはボロボロになっていながらも、まだ力強かった。



「ああ・・・・マリーをありがとう・・・」


マイッシュは微笑んだ。



「ところで・・・僕に策があるのだが・・・」


「策?」

エドは首を捻った。



「ああ・・・。乗るかい?成功率50%の賭けだ・・・」



















こんにちは 又は こんばんわ! 朴ひとみです^^

えーっと、これを書いている時点でまだ策の内容を考えていません・・・。

ええ、こんなもんです。私って。
「なんとかなるさ」が口癖、しかも大体がなんとかならない・・・私です。

でも、策は絶対に考えますから!!大丈夫です^^
さぁ、今から考えなきゃ・・・。


あと、5月16日〜18日までは諸事情で書けません(汗)
「輪廻」の方も同じくです。
でも、終わったらまたバンバン書きますから!!



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