作:朴 ひとみ
驚いているエドたちに、男は説明した。
「実は僕、ここを取り仕切っている女の子の恋人でね。最近、不況だろ?だから僕が優勝して、賞金をこの宿のために使おうと思っていたんだけど・・・・・」
男はじっと自分の足を見つめ、ため息をつく。
「これじゃあ・・・・・。」
「あっ、わかりました!」
アルが急いで言った。
「元は僕たちが悪かったんですし、僕たちどっちかがでますよ!」
「ア、アル!?」
疲れることはしたくない。だから断ろうとしていたエドだったが、弟の答えにビックリした。
「なんで・・・・」
そんなエドを、アルがなだめる。
「まぁまぁ、じゃあ僕が出るよ!兄さんはゆっくりしていたら?」
「うーん・・・・・。じゃあ、そうするよ。」
エドは納得した。
答えが決まったらしく、それを聞いていた男は喜んだ。
「ありがとう!僕の名前は、マイッシュ・マイルズだ。
「俺が兄のエドワード・エルリックだ。そして、こいつが弟のアルフォンス・エルリックだ。」
エドは、「兄」という発音を強く言いながら、マイッシュと握手をした。
翌日。
アルが下のカウンターへ行って、新聞をもらおうと思い部屋を出たとき、昨日の少女と軽くぶつかった。
「キャッ!!」
「わっ!大丈夫ですか!?」
アルはそう言って、少女が起き上がる手助けをした。
「ええ・・・・。大丈夫よ。でも・・・・。」
彼女は、床に落ちている梨に目をやった。
きれいに切ってある梨が、床の上でバラバラになっていた。
「ごめんなさい!今、直します!」
アルは床に錬成陣を書き、その中央にバラバラになった梨を集めた。
「・・・・・・・?」
これでどうやって直すのだろう、と少女が思っていると、アルが手を練成陣の上に手をかざしすと、光が出てビックリした。
「えっっっ!?」
陣の中を見ると、梨が切る前の格好をして立っていた。
「これ・・・・?」
アルが梨を拾い、少女に渡しながら説明した。
「錬金術なんです・・・・。僕と兄さん、錬金術師で・・・・・。」
その説明に少女は納得した。
「あぁ、そうだったのね!すごいわね・・・・!」
少女がそう褒めると、アルが照れた。
「いや・・・。あ、僕、アルフォンス・エルリックです!」
「私の名前は、マリー・セントラーよ。よろしくね!」
少女はニコッと笑った。
えっと・・・・。今回あまり進展しませんでしたね・・・・(汗)
次回こそは!上手くいったら全体の半分ぐらいのところへいくかもしれません。
そうなったらいいな・・・・。
サブタイトルが上手く考えつかなくて・・・・・。
最初は、「錬金術」やら、「俺の名前は・・・・」とか、挙句のはてには「自己紹介」とか(笑)
ネーミングセンスが欲しいです・・・・(泣)