作:西光ゆな
近づいてくる、嵐・・・(?)
I lost my Heart 〜8〜
あの男のコとぶつかってから1週間。未夢の下駄箱に手紙が入るようになった。
―未夢ちゃんの家に行かせてよ。
―あなたの家にいる宇宙人、見せてくれないかな・・・?
最初はただのいたずらだと思っていたがさすがに怪しく思ったが、彷徨に相談した。
「ねぇ、西遠寺くん。こんな手紙が靴箱に入ってたんだけど、どう思う?」
「何だよ、この内容・・・」
「私、誰にも教えてないし・・・」
「「・・・・」」
一瞬の沈黙。そして彷徨は何かを思いついたようで、口を開いた。
「また、変な夢見たりして・・・」
言った瞬間彷徨は、しまった!!と思った。彷徨の表情を見逃さなかった未夢。未夢は言った。
「やっぱり西遠寺くん、見てたんだね。あの夢・・・」
「あ、あぁ・・・っ」
そして7時間目。自習だった。課題が終わった未夢は居眠りしていた。
「・・・未夢さん、未夢さん。大変よ!あの子達が!」
「え、あのコって?」
「あなたたちが預かってる子達よ!」
ま、まさか!
「ルゥくん達・・・?」
「そう。でさらったのは宇宙人よ」
ハッ
目が覚めた。
今は・・・チャイムが鳴った。未夢は彷徨に夢の事を話して、
「「先生、今日は用事があるので早退します」」
と伝えて学校を飛び出した。
「ね、見た?その夢?」
「あぁ、見た。女の人が出てたやつ」
「でも、宇宙人がさらったんでしょ?もう宇宙にいたら・・・」
「ルゥたちは地球(ココ)にいるはずだっ。きっと」
彷徨の確信を持った声を聞いたと同時に空から謎のUFOが落ちてきた。
「「UFO・・・?」」
多分ルゥたちが乗ってるUFOだ。そう思った2人はUFOが落ちた方向に向かった。
―ルゥくん・ワンニャー、今行くから待っててね!
―ルゥ・ワンニャー、今助けに行くからな!
裏山に着いた。いざUFOまでと思い歩いたが、
ふにゃ・・・
未夢が何か踏んだ。
「うわ、なんか踏んだ」
その踏んだ物体を拾ってみると・・・
「わ、私ですぅ・・・未夢さん、彷徨さん」
「「わっワンニャー?」」
「未夢さん、彷徨さん!いきなり正体不明の男のコに私たち、さらわれて・・・。でもルゥちゃまはまだ、宇宙船の中なんです」
「その宇宙船は?」
「向こうのほうに落ちました」
と指差した方向は、大きな池があるところだった。
「未夢・ワンニャー、行くぞ!」
「えっ、西遠寺くん、今・・・?」
未夢って呼んだ・・・?
「いいから行くぞ!」
3人は走った。ルゥを助ける為に。そして
「あれです!あの宇宙船です」
それは木の上に辛うじて乗っていた宇宙船の姿。
「よし、助けに行こう」
「うん」
しかし、宇宙船がぐらついて池の中に落ちてしまった。
「「ルゥ(くん)!!」」
2人はその後を追って池に飛び込んだ。
「未夢、さん・・・・・・・彷徨・・・さん・・・・・・・」
池は思ったより浅くすぐ追いついた。閉じ込められているルゥを救って、未夢たちは水面へ。
「ルゥ・・・くん?」
「ルゥっ」
「「マンマァ・・・パンパァ・・・・」」
泣いているルゥをそっと抱きしめる未夢。その様子をじっと優しく眺める彷徨。しかし声が聞こえてきた。
「あっ、ルゥくんたち助かったんだ」
「オマエ・・・誰だか知らねーケド、どーいう事をしたか分かってるか?」
「僕は夜星星矢。ルゥくんたちを3日間借りようと思ってたんだけど手紙を出したんだけどね」
「なっ・・・」
「でも、よく必死になれるね。赤の他人なのに・・・」
これにぶち切れた彷徨は殴ろうとしたが
「待って!」
という未夢の言葉に遮られた。聞こえたのはパチンという音。
「他人じゃない!他人なんかじゃないのよ!」
「!」
「なに、訳分からない事いってるの?他人でしょ?」
泣いている未夢の代わりに彷徨が喋った。
「オレたち訳アリで親がいないけど・・・心の隙間を埋めてくれるそんな温かい存在なんだ。こいつらは・・・。本当の家族のように」
2人の訴えるような顔に、真剣さに星矢は
「ごめんなさい・・・」
と謝るのだった。
うひゃースランプ!
私のHP作成@peps!って文字数制限がありましてね・・・。
星矢の登場の仕方をもう少し丁寧に描写したかったのですが、撃沈。
なんだか訳分からん文章・・・。
次回は演劇大会!
演劇と言えば、あの方。そう、あの方ですよ・・・!