作:ゆな
「あぁ、あんなこと言っちゃったけどなぁ」
I lost my Heart 〜7〜
買い物から帰ってきた2人。
未夢は台所に彷徨は今で呑気に本を読んでいた。
「あぁ、思いつきであんなこと言っちゃったケド、どうしようかなぁ?・・・ぁ、料理の本見ればいいのか」
さすが優等生未夢。
ココは頭の回転が速いのね・・・。
「西遠寺くん?料理の本ってどこにあるのかしら?」
「・・・、光月もしかして、料理したこと無いのか?」
「なっ、そんなことないわよ!」
よく分からないけれど未夢は料理本を手に入れることが出来なかった。
「えっと、カボチャの煮つけを作ろう。じゃあ、まずはカボチャを切らなきゃね」
「・・・んで、鍋に水入れて・・・?」
「こうしたら、醤油?塩?はぁ・・・?」
※管理人は料理の仕方がよく分からないので、失敗料理を書く自信あるのであります。(笑)
独り言をブツブツ言っている未夢。
そんな未夢を少々気にかけている(?)彷徨。
本を持ったまま台所にやって来た。
「おい、2時間経ってるぞ。出来たのか?」
「なっ、西遠寺くん!あとチョットで出来るからあっちいっててよ・・・」
「んじゃあ、つまみ食い?」
なんだかんだ理由つけて台所にいようとする彷徨。
そんな彷徨にあきれたのか観念したのか?
未夢は、うまくいっていなくて困っている事を素直に話した。
すると・・・
「光月にも弱点があるんだな」
と笑いながら言った。
「・・・。いつも料理はお父さんにまかせっきりだったし、お母さんは料理作れないし・・・。遺伝なのかなこれって」
あははと苦笑しながら言う未夢。
「・・・じゃあ、オレが教えてやろうか?」
・・・・・・は?・・・・・・
「西遠寺くん、もしかして、料理までできるの?」
「あぁ、カボチャだけだけど。オヤジはよく修行行くし、父子家庭だからな」
「そういえば、西遠寺くんって?」
「あぁ、母親っていうの、よく分からねぇんだよな・・・」
さて省略して・・・
2人で何とか作り上げた夕食。
所要時間3時間。
それは未夢と彷徨の仲を深めるものとなった。
「ただいまです!」
「だぁ〜い!!」
ルゥ達だ。
モモンランドから帰ってきたようだ。
「あっ、ルゥくん・ワンニャー、お帰り」
「楽しかったですよ、モモンランド。あっ、お土産も買って来ましたよ!」
楽しそうに会話している3人(?)。
そんな光景を見つめる彷徨。
それはまるで本当の家族のようだった。
翌朝・・・
「オイ光月!遅刻するぞ!」
「ゴメン、西遠寺くん。なんか寝癖直んないのよ」
「・・・置いてくぞ」
未夢が珍しく寝坊。彷徨は未夢のことを待つようになった。
「はぁ、西遠寺くん!今何時?」
「もう8時05分。学級委員2人とも遅刻はシャレになんねぇぞ?」
「・・・ごめんなさい」
上目遣いに見上げてきた未夢に不覚にも彷徨は照れてしまった。
「ど、どうしたの?早く行こうよ。遅刻するじゃない!」
「あ、スマン」
走りながら学校に向かう。が・・・
ドッシーン!!!
未夢が、誰かにぶつかった。
青い帽子をかぶっている同年代の男のコだった。
「大丈夫ですか?」
「あっ、大丈夫」
未夢がその子の手を引いた瞬間・・・
ビビッと何かが伝わった様子で、表情が変わった。
「じゃあ、私急いでるから行くね」
「あっ・・・」
(ふーん・・・。オット星人かぁ。これは儲かるぞ!)
これからまた波乱がくるとは一生懸命走っている、未夢と彷徨は知らない・・・。
はい。謎な男の子は誰かわかりますよね????
私は彼が苦手です。(書くのが)
あっ、夢出すの忘れた!!!
しかたない・・・退散します。