I lost my heart

〜6〜

作:ゆな

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「あのですねぇ、私モモランドの1泊2日のチケットが当たっちゃったんですよ!」


I lost my Heart 〜6〜


未夢が西遠寺に来てから2ヶ月。なんだかんだいって、うまくやっている4人。
そんなある日、ワンニャーがくじ引きでチケットを当てたのである。


「それでですね、ルゥちゃまが騒ぎ出したのですぅ。だから、未夢さん、彷徨さん。2日ほど家を空けてもよろしいでしょうか?」


最初は渋った。
なぜなら、家事はワンニャーに任せっぱなしで、
同居を始めた時に決めた当番表も、思いっきり無視していたから。
もよくよく考えたら、ワンニャーは休みなしで自分たちのお世話をしてくれている。
そう思った2人は、

「分かった」
「そうね、行っていいよ」


と、言うわけでワンニャーとルゥは外出中。


(あぁ、暇だな。ルゥくんたちがいないと静かなのね)


宿題が珍しく出ていなくて、暇な未夢。彷徨は趣味の読書をしていた。


(西遠寺くんって、いつも本ばかり。これだから友達が少ないのよね)


彷徨は人と関わることが不得手。
唯一、黒須三太とだけは一緒にいるのを見かける。
まぁ、一緒にいること自体不思議なのだが・・・。(作者のツッコミ)


「おい、光月!」
「は、はい!?」

彷徨がいきなり未夢を呼んだため、素っ頓狂な声を上げてしまった。


「今日の晩御飯の買出し、行くぞ」


そうだった!
もう4時になっていたのである。
オマケに食料が無い。
なので、2人で買出しに行く事にした。


「・・・西遠寺くん。何食べる?」
「何でもいいケド?」


ちょっと、それが1番困るのよ!
何でもいいって言われてもなぁ・・・。


「・・・じゃあ、シチューは?」
「別に」
「とんかつは?」
「いいんじゃない?」


ボカッ!


彷徨の返答にむかついた未夢は思わずたたいてしまった。


「いってぇな!何すんだよ!」
「別にっていわれてもこっちが困るの!」
「だから、光月の好きなもん選べっていってるんだぜ?」
「でも、西遠寺くんの嫌いなものだったらどーすんのよ?」
「オレはす・・・」


彷徨の声が止まった。
何かをジィッと見ている。
その視線の先は・・・


かぼちゃ。


「西遠寺くんもしかしてカボチャ、好きなの?」
「・・・・」
「ねぇ!」
「・・・あぁ」


彷徨の好物発覚!
何となく嬉しかった未夢。
この後の言葉が未夢自身を後悔させることになる。


「じゃあ、私が作るよ。今日は」




原作では2巻くらいですなぁ。
彷徨のカボチャ好き発覚事件(?)
今日はスーパーたらふくでの様子をお送りしました。

来週は未夢の料理事件をお送りします。
それではお楽しみに・・・


ココからはみゆかな&ゆなの実況(!?)デス。

「未夢の料理事件ってどういうことよ、ゆなちゃん!」
「えぇ、だって、未夢ちゃん料理「わーーーーーー!」」
「おい、光月。うっせーぞ」
「でも、ゆなちゃんが次回の内容言いそうになったし・・・」
「西光も。少しは抑えろよ」
「なんで、西遠寺くんに言われなくちゃいけないのよ?ねぇ未夢ちゃん」
「そうね。女のコ同士の話なんだから」
(違う方向に行ってないか・・・?)
「あっ、じ、じゃあ、私はこれで」(逃)
「「に、逃げたなぁ!!!!」」

おわり。

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