I lost my heart

〜5〜

作:ゆな

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「あ、私たちはオット星からやってきました。私はシッターペットのワンニャー、この赤ちゃんはルゥと申します」
「へぇ。オット星か・・・」
「理科で聞いたことあるなぁ」


I lost my heart  〜5〜







西遠寺にやって来た不思議な人。
それは、ルゥとワンニャーという異星人だった。
二人は驚いたが、結局西遠寺に住まわせる事になった。
((略すのかよ!)) あー無視しましょう。



翌日

「ねぇ、これって学校側知ってるの?どーいう関係にすりゃいいかなぁ」
「遠い親戚でいいじゃねぇの?」
「あら、いい考えだけど単純ね」


でも未夢は彷徨の意見を採用し、担任には親戚とだけ伝えた。
先生は黙っているとてっきり思っていた。
けれども、電話連絡網という罠があった。
しかもみんなの前で言ったのだ。


「電話連絡網のことなんだけどね、今日から光月さん、西遠寺くんの家から登校することになったの。だから、光月さんの前の有馬さんは光月さんを飛ばして、伊藤さんに連絡してね」


と。一瞬静寂が起こった。しかしその後、


「「「「「「「えぇぇぇぇぇぇ?うっそぉぉぉぉ!」」」」」」」


ざわめきが起こった。当たり前だ。
美少年の西遠寺彷徨と、美少女の光月未夢が同居なんだから。
休み時間は、質問攻めに遭った。


「ねぇ、光月さん。家での西遠寺くんってどんな感じぃ?」
「何時に寝るの?」
「何が好きなのぉ?」


普段はばっさり斬る未夢だが、今回ばかりはタジタジ。


一方の彷徨も、

「なぁ西遠寺、光月ってどんな感じなんだ?」
「やっぱり家でもクールビューティーか?」

なんて質問されていた。


ななみ・綾・クリス・三太はこの同居とルゥワンニャーの存在を知っているので
助け舟を出した。


「おーい!彷徨と光月さん。先生が呼んでるぜ?」
「急用なんだって。早く!」

急用と言われたらみんなよけるしかない。
結局、質問に答えることも無く去ることができた。





悪夢の1週間が過ぎた。
全校にこのことが知れ、毎日未夢と彷徨の周りには人だかりが出来ていた。
今日は4人で買出しに行くことにした。(ちなみにワンニャーは変身)


「はぁ、スーパーたらふくは私の家からのほうが近いわ」
「しかたねぇだろ。ココしかねぇんだから」


入り口に入ろうとしたそのとき・・・


「あれぇ?光月さんに西遠寺くんだぁ!!!」
「きゃあ、西遠寺くん!」
「ほんとだ。光月だ」


ファンクラブ達。2人が苦手とする存在。
おまけにルゥたちもいる。やばい!
とっさに危険を感じて逃げようとしたが、捕まってしまった。


「なんで逃げちゃうのぉ、西遠寺くん」
「そうだ。逃げんなよ、光月さん」


必死にルゥたちを隠そうとしたが、ワンニャーの素っ頓狂な声でばれた。


「あれ?その赤ちゃんは誰?」
「隣にいるおばさんは?」


ど、どーしよう!!!


「あ、これは私の弟ルゥ。んで、こちらは親戚の伯母さん」


思いついたことをぺらぺら喋る未夢を見て彷徨は唖然とした。


(やっぱ、光月は光月だよな。性格違う訳が無い)


そんなこと呑気に考えていた。


「っていうことだから。買いモノの邪魔しないでくれる?」 
「オレ達急いでるんだ」


この2人のお願いを聞かない人はいない。(というより最強だろ
ファンクラブはすごすごと去っていった。


「「ば、ばれちゃった・・・」」


お久しぶりな西光ゆなです。
やっと5話UPしました。
えっと、最近は私のツッコミも入れちゃってます・・・。

今回はファンクラブ登場。
女子の方を少しうざったくしてみました。
そーいえば、???さんが最近出てない!って思う方、
大正解。でも、あと数話したら出します。


それでは!

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