作:西光ゆな
I lost my Heart 〜14〜
あの修学旅行から2週間。
2人の仲はギクシャクしていた。
いつも一緒に通っていた学校も、別々に行くようになっていた。
お互い、誤解しているのに。全くその事実に気がつかない。
「なんか、成功したようね」
「そう、見たいね♪」
「これで、気兼ねなく西遠寺くんに話しかけられるわ」
でも彷徨は超がつくほど、不機嫌。親友の三太しか近づくことができなかった。そして、三太が彷徨のカウンセラー状態になっていた。
「なぁ、彷徨。それってほんとに付き合ってるのか?」
「そういう風にしか見えない」
「でも、光月さんと光ヶ丘が一緒にいる様子なんかねぇぞ?」
「だって、オレのこと避けてるんだ」
「・・・」
未夢が彷徨に近づかない理由。
それは、この間彷徨に告白した子と付き合っているかと思っているから。家でもあまり話さなくなってしまった未夢。彷徨は原因が光ヶ丘と付き合っていると思っているから。
そんなギクシャクしている2人の元にワンニャーから、衝撃な知らせを聞いた。
「あの、未夢さん彷徨さん・・・。オット星の救助隊があと、2週間で・・・地球につくそうなんです」
「「えっ・・・」」
あと、2週間・・・
2人は無意識にルゥの前では仲良くしているような素振りを見せるようになった。ルゥはそれで喜んでいるようだった。でも、2人はまだぎこちなかった。未夢はその知らせを聞いてから、もっと落ち込んでしまっていた。塞ぎこんでしまった。綾とななみが必死に慰めようとしているが、自身の過去がよみがえってきて全く駄目。
(なんで、大切な人がみんな去っていくの・・・?)
彷徨は未夢の傍にいようと思った。危なっかしくて、1人で考え込んでしまう、自身が惚れている、宇宙飛行士の娘。と同時に彷徨はある決意をした。でも、それでは未夢の傍には・・・。
そして、2週間後。ルゥとワンニャーはオット星へと去っていった。
未夢は、またあの夢を見た。
未夢さん、これで私が出てくるのは最後になるわ。
え・・・?
未夢さん、最後に1つ。自分の気持ちに素直になって見なさい。
そうすれば、彷徨も・・・。私の代わりに、あの子をお願い。意外と寂しがりやなの。
もしかして、あなたは・・・、西遠・・彷徨のお母さん、ですか?
えぇ。そう、よ。
あ、ありがとうございました!
「・・・、自分の気持ちに素直に・・・。私は、アイツが好き・・・」
時は流れて2月。
コンコン・・・
「西遠寺くん?入っていいよ」
「あぁ」
彷徨が真剣な眼差しでこっちを見た。
「何?どーしたの?」
「あ、あのさ・・・」
未夢はいやな予感がした。
自分にとって1番いやなことが起こる気がした。
「オレ、高校になったら・・・アメリカに行くことにしたんだ」
・・・・。
彷徨が医者を目指したのは、
幼いころの母の死+未夢の大怪我をを見てと、入れようとしたのですが・・・
み〜ごと撃沈!!!ありゃありゃ・・・。