作:西光ゆな
I lost my Heart 〜彷徨の決意〜
未夢は入院後2週間で退院した。しかし、足が完治するのは2ヵ月後。リハビリも含めると4ヶ月はかかると医者に言われた。
そして未夢は彷徨に、また変な夢が出てくることを打ち明けた。
「ねぇ、西遠寺くん。最近私、また女の人の夢見るようになったの」
「また?どんな夢だったんだ?」
「うん・・・」
簡潔にいうと女の人は、「たとえどんな性格だとしても、起こったことは元に戻せない。仕方ないこと」と言っているようだ。未夢ママに聞いたように、はっきりとは自分の性格は覚えてないらしい。でも、頭の隅には残っているようだ。
「西遠寺くん。私、なんだか変わった気がする」
「ん、何が?」
「何というか・・・性格?何だか、あやふやなんだけど前の自分?」
「そっか・・・」
顔に似合わず、冷たい女の光月未夢。でも、最近は本当に丸くなってきた気がする。そんな未夢に対して少しずつ態度が変わった西遠寺彷徨。彷徨自身も少しずつ、変わったように思えてきた。
「さ、帰ろう。ルゥとワンニャーが待ってる。天地たちも家で待ってるって言ってたぞ」
「うん!」
松葉杖状態の未夢を彷徨はそっと支えながら家に戻っていった。
そして、彷徨はある決意をした。
「あいつ(未夢)のことを守りたい」
季節は夏。梅雨真っ盛りなとき。未夢の怪我は完治。3年生になり、最高学年になったみんな。クラス替えもなく、幸せにすごしていた。そんなある日、3年1組に転入生がやってくる・・・・。
はい、番外編2の彷徨の決意でした。
やっぱり短い・・・。
次回は、光ヶ丘くんが登場します。
そして、彷徨の心境が変わっていきます。
じゃあ、さよなら!