10years

∞ after that -1-

作:水上うらら

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あなたと ともだちに なれるかな・・・?











「未夢、今日は絶対待ってろよなっ!」





彷徨に そう念を押されたのはほんの10分前。


今日も委員会だって。 大変だねぇ〜・・・



ふぁーあ・・・・・・



なんで こう・・・毎回毎回 彷徨の委員会待ってるじかんて・・・ねむくなっちゃうのかな・・・


んー・・・・・・


まー・・・・・・・・・いいやぁ・・・・・・


かなたがかえってくるころ・・・ おきればいいよね・・・







◇◆◇







「いいわよねぇ・・・あんな可愛い彼女。 私の彼女にしたいくらいだわ。」


「は?」


委員会中 小さな声で囁かれる神村の声。

全くわけがわからない。

いきなり、何の話を始めたんだ?



?顔のおれを見て、神村は呆れたように返してきた。


「やぁねぇ・・・西遠寺くん。光月さんのことよ!こ・う・づ・き・さ・ん!」



なっ!





っっっ!!!!!!





予想以上に大きい声を出してしまい、 ぱっと手で口を押さえる。



集まる視線。    にやっと笑い知らん顔する神村。



・・・・・・恥ずっ!



恥ずかしいのと、未夢の名前が出たのと・・・ それのせいでおれの顔は赤くなっていく。



生徒会長が不思議な顔をする。


「西遠寺くん?何か質問はありますか?」


「------------っっ!!・・・な、なんでも・・・ありません・・・」


そうですか?・・・では・・・ と生徒会長がもとの話に戻した。



神村は必死に笑いをこらえている。


小声だけど ・・・大きな声で神村に言い返す。



「おっ・・・おまえ!! ・・・・・・なっ・・・」

「ひゃはははは・・・・・・『なんでもありません』だっ・・・だってぇ・・・あはははっ・・・」

「神村ぁっ!」

「くくっ・・・さ、西遠寺くんがぁ・・・・・・焦ってる・・・あはっ・・・はっ・・・・・・」

「んだよっっ!!!」


こんな赤くなった顔で言い返しても 迫力ないし・・・あー・・・最悪!!







神村はやっと笑いがおさまったのか ほっと息をついていた。



「はぁ・・・お腹痛くなっちゃった・・・それにしても・・・西遠寺くんって・・・

光月さんが話に出てくると・・キャラ変わるのよねぇ・・・ なんて言うかぁ・・・

・・・・・・普通の男の子になっちゃうのよっ!見てるこっちが笑えちゃうのよね〜♪」


「なんだよ・・・最後の♪マークはぁ・・・」


「べっつにぃ〜↑↑?なんもっ?・・・あ、ほら、もうすぐ委員会終わるわよ!

よかったわねぇ〜今日は珍しく早く終わったわ〜♪

・・・・・・愛する彼女に会・・・・・・・・・」


かったから早く前向けっ!!!」


「はいはい♪・・・・・・・・・うふふ・・・」


完全にからかわれている。・・・・・・悔しい・・・



「では 解散です。あーっと・・・西遠寺くんは〜終わったらちょとここに残ってくださいねっ」



はぁ!?  そう言いそうになるのを急いで止める。

せっかくすぐ未夢に会えると思ってたのにっ!!・・・///

隣では神村が笑いをこらえている。


む か つ く っっ!!!


だからこいつは苦手なんだっ!





「あはっ・・・あははははっ・・・・・・こういう時に限って・・・・・・あはっ

・・・・・・・・・ふぅ・・・じゃあ・・・私 先に光月さんのところに行ってるわね♪」


「未夢の?」

「うん。一度喋ってみたかったの〜・・・先行ってるわ!早く帰ってきなさいよ〜?」

「わかってるよ・・・・・・・・・はぁ・・・」


じゃねん♪と手を振って出て行く神村。

おれは しょうがなく生徒会長のところへ。


・・・・・・なんでおればっか・・・


ど――せまた『○○のレポート書いてきてくれますか?』とかさっ・・・

それっくらい自分でやれよなーっ・・・・・・


はぁ・・・・・・・・・







◇◆◇







やっぱり『彼女』は教室で待ってるのかしら?


2年1組よね・・・ 2年1組 2年1組っと・・・


ちゃんと話すの初めてだわっ・・・



そんな事を頻りに考えながら廊下を走る。



そっと教室の扉を開ける。


「失礼しま〜す・・・・・・あら・・・」




ぱっと 目に入ったのは 眠る光月さんの姿。

思わず口元が緩む。


可愛いなぁ・・・私の彼女にしちゃいたいわ♪ ・・・なんてねっ 

そんなことしたら西遠寺くんに怒られちゃうわっ 怒られるじゃすまないかもね〜・・・ふふっ


眠る彼女の 隣の席に座る。





「んん・・・・・・・・・?」

「あっ・・・・・・起こしちゃった・・・・・・ごめんねっ」


椅子を引く音。・・・それで起こしちゃったかしら。


「へっ・・・・・・か、かみむらしゃん!!?」


「光月さん、おはよう♪ あっ・・・西遠寺くんならもう少しで来るわよっ

それまでお話ししてましょ♪」


「ぇっ・・・・・・・・・あっ・・・・・・う、うん!!」







◇◆◇







ここは・・・・・・ 夢の中?


わたしは砂浜で座って 海を見ていた。



照りつける太陽。



雲ひとつない青空。



穏やかな波音。




隣には いつも 彷徨が・・・・・・・・・







がたっ・・・







夢のものじゃない音。


なあに? なんなの?


そう 彷徨に問い掛けてみる。


隣にいる彷徨が なにがだよって 笑う。


全てのものが 水彩画のようにになってゆく。



消えゆく夢の名残を見届けてから


・・・・・・・・・わたしは そっと目を開けた。




「あっ・・・・・・起こしちゃった・・・・・・ごめんねっ」




まだ ぼんやりしてる頭に響いた きれいな声。



この声 聞いたことある・・・



「へっ・・・・・・か、かみむらしゃん!!?」



「光月さん、おはよう♪ あっ・・・西遠寺くんならもう少しで来るわよっ

それまでお話ししてましょ♪」


「ぇっ・・・・・・・・・あっ・・・・・・う、うん!!」


ここに 何で神村さんがいるのかなあ・・・?






間近で見たの 初めてだけど。


やっぱりきれい・・・・・・


一つひとつの仕草とか


にこっと笑う横顔とか


日に透ける さらさらの髪とか・・・・・・




「なぁに?私の顔に なんか付いてる?」




そういい顔をこする神村さん。


み、見とれちゃってたよぉ・・・//////



「い、いえっ!なんでもないですっっ!!」



「そう?・・・・・・あ、敬語なんか使わないでいいわよぉ〜

私のことも、〔神村さん〕じゃなくて呼び捨てが良いなぁ♪」


「侑子・・・ちゃん?」


わたしがそう言うと 侑子ちゃん・・・・・・はくすっと笑った。


「ど、どうしたの?」


「なんか、嬉しいなぁって思って。わたし、光月さんと・・・

・・・あ、私も、〔未夢ちゃん〕って呼んでも いぃ?」


「うんっ もちろんだよー」


「ありがとっ♪ ・・・私ね、ずっと未夢ちゃんと喋ってみたかったの。

だって〜、可愛いし〜、有名人だし〜・・・・・

・・・・・・何よりあの西遠寺くんの彼女!

私のクラスでもあなたの事が話題にのぼるわよ♪」


「かっ・・・・かわいくなぃょ・・・//////」



わたしがそう呟いた瞬間,教室のドアが勢いよく開いた。














投稿は久しぶりな水上うららですよ〜

『10years』(しかも ∞)(しかもしかもafter that)と聞いて、みゆかなのラブA話と思った人。

す、すいません・_・;

どうしても消化しきれてなかったので・・・ちょっと書いて見ました♪

あきらめきれずに投稿♪うけけ(?

after thatの意味は『その後』です!・・・見ればわかりますよね・・・すいません。。

ブログでも書いたし、自分で言うのも・・・ですが、神村さん大好きなのです♪

自己満足な小説ですいません。。

これは10yearsの番外です・・・次で終わる予定。どうぞよろしくお願いします〜


あ、ちゃんとHIDE AND SEEKもUPするですよ!

あっちはほんわかな話になりそうな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・予感・・・。

予感・・・・・・・・・・・・・・・・・・(あくまで予感

あは♪・・・笑ってごまかします^▽^;


でゎ〜〜〜♪


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