作:山稜
原作の最終、9巻のおまけ。
「サイフをひろったことがきっかけで、超アイドルのキョウコちゃんとつきあうことになりました!」
高らかに宣言する青年…彼の名は、黒須三太。
おそらく日本で唯一の、ひょっとすると世界にもまたとない、本物の「サンタ・クロース」です。
その彼と彼女が知り合ったなら、きっかけはきっとクリスマス。
そんなふたりを書こうと思ったのが、このお話です。
キョウコだけではありません。クリスも未夢も、それぞれのサンタクロースがいてくれる…わかってくれる、守ってくれる、信じあえる―そんな大切な人がそばにいる。望や彷徨は、彼女たちだけのサンタクロースにちがいありません。このお話のタイトルはだいぶ悩みましたが、そんな意味から「わたしだけのサンタクロース」My Own Santa Clausとしてみました。ついでにいえば、My Ownというのには「わたしのかわいい〜」という意味もあります。
松任谷由美の曲に「恋人がサンタクロース」というのがありますが、あんな感じでしょうか。ユーミンあんまし聞かない山稜ですけど(笑)
「ポスターのある日」では、未夢と彷徨がキョウコに出会い、未夢はキョウコの体に入り込んでしまってます。
「でぃせんばー・ぱずる」で、三太が初めてデートをした相手、後輩の涼子はキョウコの母・松戸礼子に似た感じのコ。名前の響きもキョウコに似てます。
運命と言う名の、いくつもの偶然に導かれ、出会っていく彼女と彼。このお話は「でぃせんばー〜」の続き…というよりは、実は「でぃせんばー〜」がこのお話の前段なのでした。
とはいえこの話、まだまだ続きます。だって…あの会見の日までには、まだまだ事件もあるんですから。この続き、第2部は…春までにかけると、いいなぁ(^^;
2002.12.14 山稜