作:とっちゃん
「勝負は。料理対決!!」
なっ!!!
不器用な未夢には料理をさせてはいけません!!
黒焦げになって食べられなくなるのが落ちだ。
そんな苦手なものが出されて、未夢は困った。
相手の女の子はそれを知っている。
わざと選んだ。
しかも。ばれちゃいけないから、家でも練習あんまりできない。
未夢にとっては最悪の状況。
審査は、彷徨に皆で料理を出していく。
誰がどれを作ったのかを分からないようにして、出して。
食べてもらって、一番美味しかったものを勝利者とする。
負けたものは、彷徨に近づいてはならない。
「勝負は来週の日曜日。皆で西遠寺にいって作る。」
ニヤリと笑って言った。
ー西遠寺にてー
「ワンニャーお願い!!」
そういってこっそりよるに料理の練習を付き合ってもらうことになった。
未夢が作りたいものは決まっている。
かぼちゃのグラタン。
確かに、そんなに練習できないし、不器用だけど。
彷徨の好きなものを知っているっていうのは有利だった。
まず一回作ってみる。
「う〜ん。そこそこ??」
「一様食べられそうですけど。食べるとどうでしょう・・・」
そういってワンニャーはぱくりと一口。
「・・・硬いです。生でしょうか?」
「そう?」
未夢もぱくり
顔をしかめる。
「本当だ。よし!!もう一度!!!」
2回目
「う〜ん。生じゃないかもしれないけど、こげちゃったよぅ」
「食べられますけど、焦げちゃってますね・・・・」
黒こげのグラタン一著上がり!!って言う状態。
「もう一回!!!」
彷徨にばれてはいけない。
だから、夜遅くからやっている。
何度も何度もやっていて、未夢はリビングで寝てしまった。
ワンニャーは片づけをする。
−朝−
「ふあぁ」
彷徨が起きてきた。
リビングには未夢とワンニャーが寝ている。
「う〜ん。絶対勝つもん・・・・渡さないもん。彷徨ぁ・・・・・・・」
「何にかつんだ。しかも、誰に渡さないんだよ。」
彷徨は未夢の寝言に突っ込みを入れた。
「!!!!!」
彷徨は気づいた。
ワンニャーが寝ている=朝の準備ができてない?!
彷徨は急いでキッチンにいく。
準備されていた。
ほっと胸をなでおろした。
次に未夢を起こそうとする。
「絶対。彷徨わたさないんだからぁ・・・・絶対、勝つもん・・・・」
俺を、渡さない?
もしかして、俺のファンのやつらが・・・?
起こしてかくにんしなくちゃ
手を未夢に向かって伸ばす。
「絶対に、勝つもん。勝つもん」
ふっとわらう
肩を揺さぶる。
「未夢。未夢。朝だよ起きろ」
「ふひゃっ」
そういってがばっと起き上がった。
「彷徨??あ!!だめっだめっだめぇー!!」
キッチンに走っていく。
「あ・・・・」
きれいに片付いていた。
「なにがだめなんだ?」
「え?あ、何でもないよぅ。それよりご飯食べよ。」
あたふたとする。
わかりやすいなぁ。と思いこころのなかでこっそり笑った。
未夢が『絶対に勝つ』って言っている。
だったらだまっていよう。
未夢を信じよう。
きっと大丈夫だから。信じてまとう。
寝言がすごいですね。
あんなにハッキリいうひとっているんだろーか
マヂどんだけぇ〜《byいっこうさん
彷徨にはばれてしまったけど、黙っててくれてうれしいですねw
ワンニャーはさすが自称有能なシッターペット!!
彷徨。未夢を信じてくれてありがとうね!!
そう、信じて待つこともきっと大切なんです!!