作:久保真理
勝手に作った新キャラ
西遠寺啓徨(さいおんじけいた)
未宇のお兄さん。高校1年生
未宇に記憶が戻ってきたあのときの続きのお話になります・・・・
「パパー!ママー!おじいちゃん!ただいまー!!」
ガラっと勢いよくドアを開いた。
「お帰り。どうしたの?忘れ物??」
すると今さっきまでケンカしていたはずなのに
すぐに未夢が玄関に来て、
未宇がつれてきたルゥを見て驚く。
「ルゥくん?!」
「え?」
そう言って彷徨が後ろからひょっこり顔を出した。
「パパ。ママ。久ぶり」
「ってことで、ルゥよろしく。すぐ帰ってくるから。いってきまーす!」
そう言って未宇はすぐに急いで出て行った。
「とりあえず入れよ。」
「うん」
そう言って、ルゥは中に入る。
「久ぶりねぇ」
「ほんとだよ」
さっきまでケンカしていたのに、まったくそんな空気がない。
ルゥはケンカしていたことにも気づいていないだろう。
「うるさいなぁ」
居間入ると、ものすごく迷惑そうな声とともに
ぼさぼさの髪の眠そうな男の子が出てきた。
「あら、啓徨おはよう」
「こいつ、誰?」 「この人誰?」
ルゥと啓徨の声が重なった。
「こっちは、長男の啓徨。今年で高1なんだ。未宇の兄だよ」
彷徨がルゥに説明する。
「こっちはルゥくんていって、血は繋がってないけどもうひとりの息子なの。」
未夢が啓徨にせつめいをした。
へぇ
と啓徨は言ってルゥをじろじろと見る
「はじめまして。ルゥです。」
ルゥはにっこり笑って手を出した。
「ふーん」
とルゥの手を見てから軽く握手して居間から出て行った。
「朝飯」
「あーはいはい」
未夢も朝食を出すために一緒に出て行った。
「なんか、パパに似てるね」
二人の背中を見送ってからルゥがぽつりと言った。
「そうか?」
「うん。なんかぶきっちょそう」
クスクスとルゥは笑う
「ぶきっちょってなんだよ」
「いや、なんか。なんていうんだろう。素直じゃなさそう。」
そのコトバに彷徨はぐっと詰まった。
「パパって何気なく分かりやすいよね」
あははと声を出して笑い出した。
「うっせ」
「お2人とも、まったく変わりませんねぇ」
「は?」
彷徨はどこからか聞こえてきた懐かしい声に眉をひそめた。
「ルゥちゃま!私の存在をお忘れにならないでください!」
そう言って、ルゥのバックから小さい何かが落ちて
ボン!と煙が上がり
そこに懐かしい犬のような猫のような生物が登場した。
「ワンニャー。ごめんごめん」
「ワンニャー・・・」
彷徨は少し驚いていた。
「むぅ。それにしても、息子さんいらいたんですね」
「ん?あぁ、前ルゥが来た時は宿泊研修だったんだよ。」
「へぇ〜」
ルゥがナルホドと納得していた。
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「あいつ、なんか母さんに少し似てるな」
2人で一緒に廊下を歩いていたら、
ぼそっと啓徨がつぶやいた。
「そう?」
「ああ、いつも笑ってて、なんか素直そうで、友達が多そう」
「私に似てるかはわかんないけど。でも、ルゥくんのことはあたってるね。」
似てるならうれしいなぁ
そうつぶやいて、ふふと未夢が笑う
「あいつ、ルゥ。だっけ?ウチに泊まるの?」
「そうね。どのくらいかは聞いてみないと分からないけど。ルゥくんにとってここは第二の家だからね。」
そう言って笑う未夢は無邪気でキレイだった。
彷徨が見ていたら、きっと頬を軽く染めただろう。
「ルゥて、どこからきたんだ?」
「ん〜。遠いところ、かな?詳しくは話せないかも。ルゥくんに直接聞いてみれば?」
「え?!ムリムリ!!」
思いっきり勢いよく首を振る
「もう、シャイねぇ。ルゥくんはいい子よ。お友達になれると思うけど?」
それに・・・とつぶやいて
未夢は啓徨に意味ありげな笑みをした。
―将来の弟になるかもしれないもの―
心の中でそっとつぶやいた。
啓徨は眉をひそめて
首をかしげた。
新連載です!!
今度は新だぁ!
かってにお兄さん作りました。
ぶきっちょで、恥ずかしがりやで内気な男の子です。
ほんとに、この家系にはない種類。誰似だよ?って気分します。が、気にしないでください(笑)
すぐに終わるかも、いつ更新できるのかも分からない
かない行き当たりばったりな小説です。
楽しんで書こうと思うので、楽しんで読んでいたけるとうれしいです。
(’09年8月11日・真理)