作:久保真理
明日からゴールデンウィーク
未夢が来る
どんな顔して会う?
気持ち悟られないようにしなくちゃな
ま、
鈍感未夢にはきっとばれないと思うけど〜♪
そんなことを思いながら
内心ずっとドキドキしてる
早く
早く
未夢に会いたい
明日からゴールデンウィーク
きっと未夢は明日来るだろう。
授業中窓の外を眺めると
飛行機が飛んでいた
丁度ウチの方向
あれに未夢が乗ってくるのか〜
思わず頬が緩む。
すると
パコン
と頭を叩かれた。
顔を上げると先生がいる
「西遠寺〜なーに外見てんだ?ほら、黒板の問題全部やれ」
くいっと黒板を示す。
俺は何食わぬ顔で立ち上がり
チョークを止めることなくすべての問題を解いて席に戻った。
先生が悔しそうな顔をしている。
ふと視線を感じた
三太だ
俺には先生なんかよりも
三太の目のほうが怖い
絶対さっきのことを突っ込んでくる。
チャイムが鳴り、授業が終わる。
終わったとたん。三太が来た
「光月さんのこと考えてたんだろ〜」
ニヤニヤ聞いてくる
やっぱり
「明日だよな」
真顔に戻って、やさしそうに言って来た
三太にだけは話してあって、他のやつらにはサプライズ
明日の夕飯はみんなでうちに来て食べる予定だ。
「ああ」
「しょうがないっ!トリのレコードのセールには俺一人で行こう!せっかくなんだから、楽しんで、いい思いで作れよ。」
ちょっとした心遣いがうれしい。
放課後
スーパーたらふくによって明日のご飯の材料を買う
前だったら未夢も一緒にいて、石段大変そうに上ってたんだよな
そんなことを思っていたら、もう西遠寺で
何も考えず、戸口を開けようとする
開くわけ無い。
俺以外に今誰も住んでないんだから。
親父も。
ルゥもワンニャーも
未夢も・・・
なのに戸口はすっと開いた。
「彷徨!!」
玄関に
未夢がいた
あまりに驚いて、買い物袋を落としそうだった。
・・・はい
というわけで、何故か未夢が来たのは一日早かったわけなんです
だから彷徨は学校で、いなかったと
彷徨超びっくり!!ですね。
きっと目。見開いてますよ(笑