作:久保真理
あたしは慌てて辺りを見回す
と、一つ気づいたことがあった。
この部屋。
あたしの部屋と同じで、キレイ・・・
彷徨が一人で掃除してるんだっておもった。
「あ、えと。この部屋も掃除してるんだね」
「あぁ、ルゥたちがいつ帰ってきてもいいようにな。」
それって、あたしもいつ帰ってきてもいいってことなのかな。
うれしい・・・
いつか・・・
「いつか。帰ってくるよね。また一緒に、ここで。四人で暮らせたら・・・」
彷徨と一緒に、ルゥくんのぱぱとままになってワンニャーと
はっとなる。あたしは真っ赤になる。
なんてこといってるのよ!!彷徨の前でっ!
ここには遊びに来たの。
ずっといられない。
帰らなきゃいけない。
でも
できるなら・・・
ずっと一緒に。
一生。よぼよぼになっても・・・・
それができれば。幸せだろうなぁ
ま、彷徨みたいにモテモテの人があたしを好きになってくれるとは思わないんだけど。
・・・それも、さびしいな。
「あ!」
いきなり彷徨が大きな声を上げた
「どうしたの?」
びっくりしつつ聞き返す
「布団。明日だと思ってて干してないから、ほこりっぽくて使えない・・・」
え?!
じゃ、じゃぁ・・・
あたし、
どうやって寝ればいいの??
おろおろしてると、彷徨が口を開いた。
「しかたない。俺の布団使え」
「え?じゃあ、彷徨どうするの?」
「5月だったら、布団なくても何とかなるだろ」
「だめ!風邪ひいちゃう!!」
「布団一つしかないんだぞ?じゃぁ、一緒に寝るとか言うのか?」
え?
えええぇぇぇ〜!!!
そんなっ
でも、そうしなきゃ布団には入れない。よね
「なにもしないなら、一回くらい。だったら・・・」
声が小さくなる。
だって、
てか
彷徨。凄い驚いた顔してるよ!
うわぁ
あたしへんなこと言ったよね。
何でこんなこと言ったの?
てんぱってしまう。
ぐるぐるする〜
「お願いされてもおそわねぇよ。幼児体系」
そういって笑って舌をぺロってだす
彷徨のからかうときの癖。
「なにを!これでも成長したんだからねっ!」
そう言って胸をそらす。
「ぺちゃんこ」
「なにをっ」
そう言って彷徨を見ると、顔をそらしてる。
はて?
「ちゃんと見てよ!薄くメイクもしてるんだよ!」
ほれほれと顔をだす。
彷徨がみてくれないー(T-T)