作:朴 ひとみ
これは、「だぁ!だぁ!だぁ!」のパラレル小説です。
君と会えたことは、必然?それとも偶然?
------輪廻---------
メイスン村。
アーフィル国の東にある小さな、本当に小さな村。
そんな村に、彷徨という少年がいた。
『よく働くし、良い子』
というのが、周りからの評判だった。
そんな彷徨が、外の大きな木で本を読んでいた。
-----すると。
誰もいないはずで、風も吹いていないのに、葉っぱが落ちてきた。
「・・・・・・・・・・?」
彷徨が上を見る。
そこには-----------
「----------------!!」
上から、少女が落ちてきた。
ズドンという、鈍い音が聞こえた。
「だっ、誰-------!?」
彷徨は少女を見た。
金色の髪に、大きい目。 白いワンピースを着ていた。
「---------君は?」
すると、少女は口にバッテンをした指をさした。
「・・・喋れないのか?」
少女は、こくんと頷いた。
すると彷徨は、ポケットから紙と鉛筆をだした。
「字は書ける?」
少女は首を縦に振った。
「そうか。じゃあ、君の名前は?」
---未夢
少女は紙に書いた。
「どうしてこんな所に?」
---分からない。気が付いたらいたの。
「家は?」
---分からない。
「そうか・・・・。とりあえず、俺の家に来る?」
彷徨がそう言うと、未夢は顔を赤らめながら頷いた。
「飲める?ココアなんだけど・・・・・。」
未夢はカップを受け取ると、こくんと飲んだ。
不安そうだった表情が、和らいだ。
「良かった」
彷徨は椅子に座った。
「どうしようか・・・・これから。」
また、外に出すわけにはいかない。
「・・・じゃあ、俺の家に泊まる?未夢のこと知っている人が来るかもしれないし・・・。」
未夢は頷いた。
「じゃ、決まりだな!」
未夢は微笑むと、紙に書いた。
---貴方の名前は?
「あ・・・ごめん、まだ教えてなかったな・・・。俺の名前は彷徨だ。」
----彷徨。
未夢は、その名前を心に刻んだ。
----第一章 END.----
---この出会いが、運命を変えることになろうとは思いもしなかった。
初めてのパラレル小説です!
皆さんのお口に合うといいのですが・・・。
あ、もちろん他の連載物もちゃんとやりますので!
そちらもよろしくお願いします^^