作:朴 ひとみ
「もー、ヒドいよ二人ともー!」
あの後、マリーが警察を呼び、色々聞かれてやっと自由になったところでマリーが叫んだ。
「本当に捨てられちゃったと思っちゃったじゃない!」
マリーはふくれっ面をして横を向いた。
「俺もだよ・・・まさかマイッシュがあんなことをするなんて・・・なーあ?」
エドがマイッシュさんを見た。
「ハハハ・・・困ったな。」
マイッシュさんが苦笑いをし、それを見たエドとマリーが笑っていると、エドは変な浮遊感を感じた。
「うおおおおっっっ!!?」
後ろからは、低い声。
「兄さ〜ん・・・忘れてたでしょぉ〜・・・」
そう、アルが後ろに。
「え、あー・・・・・あーーーーーっっっ!!!」
エドはついつい叫んでしまった。
マリーが横から聞く。
「どうだったレースは!優勝した!?賞金はっっっ!!!?」
マリーが余りにも凄い剣幕で聞くので、アルは驚いたが鎧の中から袋をだした。
「はい!賞金。」
「はわぁぁぁ〜!これで宿存続決まりね!」
マリーが袋を持って微笑んだ。
「そういえば、兄さん?」
「ん?」
「服がボロボロだけど・・・そういえば、マリーさんもマイッシュさんも・・・」
三人は顔を見合わせて笑った。
次の日。
駅のプラットホームにはエドとアルとマリー、マイッシュが。
「・・・いっちゃうの?」
マリーが寂しそうに聞く。
「ああ。情報もガセだったしな。」
エドははぁ・・・とため息をついた。
アルとマイッシュはなにやらあっちで楽しそうに話している。
「宿、頑張れよ。」
するとマリーは笑った。
「まっかせなさい!バンバン儲けさせるわよv」
「ハハハ、女っておっかねぇ〜・・・」
エドはふと、故郷にいる幼馴染を思い出した。
(あいつも元気かな・・・)
そんなことを思ってると、もうすぐ汽車がでるという音が鳴った。
「お、そろそろ行かなきゃ・・・アル!行くぞ!」
二人は汽車に乗り、窓から顔を出した。
「じゃあ、さようなら!」
アルが少し狭そうに、後ろから声をだした。
「また、会いに行くからさ。」
エドがそう言った瞬間、汽車が出た。
「またねー!絶対来てよねー!!」
「今度はキチンとおもてなしするよー!」
マリーとマイッシュの声に、エドは二人が見えなくなるまで手を振った。
「兄さん。」
「ん?」
「いい人だったね、マリーさんとマイッシュさん。」
「ああ。」
「宿、大きくなるかな?」
すると、エドが外を見ながら言った。
「なるさ。・・・あの二人なら。」
そう、あの二人ならきっと成し遂げるだろう。
その時、自分達が元の体に戻ってなかったら笑いものだ。
道は遠いかもしれない。でも、きっと-----
自分達も、マリーたちも。
出来るだろう。相手を信じて。
また会えるときを信じて、エドは目を閉じた。
・・・ごめんなさい。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっっ!!!
遅くなりすぎましたね・・・。
でも、完結できてよかったですv
あと、また次回作を考えてますv(「だぁ!」です。)
R指定になりそうですが・・・。
暗めの話になると思います。そして、ハッピーエンドになる保障はしません。
全ては、皆さんの目で。