10years

作:水上うらら

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ねぇ、





もぅ わたしに






望みは・・・・・・ないの?











朝。




わたしはいつもより早く起きてしまった。


・・・というより・・・


眠れなかった。・・・ほとんど。


・・・寝たらね、すっごく怖い夢、見るの。


彷徨が、わたしの隣からいなくなっちゃう夢・・・







「未夢さぁ〜ん?・・・早いですねぇ〜〜」

「あ、え、ワンニャー!!?

えっと・・・

そ、そう!!数学の宿題終わってないからやろうかなぁ〜・・・って

あは、あはははははぁ〜〜」

「そうなんですかぁ〜〜じゃあ、もう朝ご飯食べます?」

「う、うんっ!!」







「あれ・・・・・・?未夢・・・もう起きてんの・・・?めっずらし・・・ふぁ〜あ」

「かなたっっ!!!??」

「あ、彷徨さん〜おはようございます〜〜」

「はよ・・・」



彷徨、いつもこんな早く起きてんのかな?


わたしなんか、遅刻ギリギリだもんなぁ〜・・・


そっと彷徨の顔を見る。


彷徨はわたしの視線に気付き、


なんだよ・・・・・って 笑っていた。








「「いってきま〜す」」


「あ、いってらっしゃ〜い♪」


「パンパ、マンマ〜・・・だぁっ!!」


ルゥくんも、起きたみたい。




あのプリント・・・明日提出だっけ・・・。

わたし、まだ書いてないよ・・・

まぁ・・・明日だし、いっかぁ・・・



彷徨、プリント わたしが昨日覗いたって事知らないよね・・・


はぁ・・・・・・

見なきゃ良かったなぁ・・・




「未夢ッッ!!!」


「はぃぃぃぃっ!!!!」


「またぼーっとしてたぞ・・・

おまえ、昨日から変だよなぁ・・・なんかあったのか・・・?」


「え・・・」


彷徨・・・・・・


かなたぁ・・・・・・・・・


優しい。


でも、


・・・彷徨には・・・好きな人がいるんでしょ・・・?


わたしなんかに優しくしてたら、その人に、誤解されちゃうよ・・・?



「な・・・なんでもない・・・」


「ほんとかよ・・・ま、話したくなったらいつでも話せよなっ」


「・・・・・・かなた・・・」


やさしい。

わたし、悪い事したのに。

・・・どうしてそんなにやさしいの・・・・・・?














ぼーっとしてたら・・・


いつの間に放課後。


・・・一日って・・・早いなぁ・・・・・・なんてねっ・・・




「ゅっ・・・みゆ・・・・・・未夢っ!!」

「かっ・・・彷徨?」

「あのさ・・・おれ、今日委員会なんだけど・・・どうする?もう帰る?」

「ま・・・待ってても・・・いぃ・・・?」

「わかった・・・ちゃ〜んと待ってろよなっ」

「わ、わかってるわよっ!!!」








彷徨・・・・・・


かなたぁ・・・・・・・・・


こぼれそうになる涙を堪える。






一緒に帰れても、


わたしはあなたの特別じゃ、ないんでしょ?




















いつの間に寝てしまったのだろう。


起きたら、太陽が沈みかけていた。





・・・え?





も、もう6時ぃぃっ!!?


か、彷徨だっていくらなんでも、委員会終わってる時間だよねぇっ!!


どこ?




どこ?





・・・・・・どこ・・・?







と、2年3組の教室に、人影を見つけた。


あれは・・・・・・




彷徨っ!!!





声をかけようとした・・・瞬間。





もう一つの影を見つけた。





・・・・・・2年3組 クラス委員長










神村 侑子










美人で、頭もよく、スポーツ万能な・・・


話した事は、ないけど。


うちのクラスでも、話題にのぼるような、有名人。






いきなり 耳に 聞き慣れた低い声と、澄んだきれいな声が入ってきた。






「・・・・・・・・・好きだったの・・・」




どくん




「えっ・・・・・・お・・・れも・・・。」




どくん




「ほっ・・・ほんと・・・?」




どくんっ




「・・・・・・・・・うん」




どくんっ・・・・・・・




「・・・・・・一緒ねっ・・・」






どんどん大きくなる胸の音。





あとの会話は、聞こえなかったけれど。





そ・・・っと 彷徨の顔を見た。





彷徨の顔・・・・・・照れてるけど・・・とっても・・・嬉しそうだった。





闇に落ちていく気分だった。







涙が溢れる。







神村さんが・・・・・・?







彷徨のこと・・・・・・






彷徨も・・・・・・・・・・・・・・・






神村さんのこと・・・・・・っ







やっぱり・・・




もう




わたしに望みは、ないの?







そう思うと・・・もういたたまれなくなって、そこから走り去っていた。










彷徨といつも通り、笑って帰れる自信、ない。







・・・彷徨の机に手紙を置いて、先に帰ろう・・・そう思った。











涙は止まらない。・・・止まることを知らない・・・










水上うららです★


あぁ・・・誤解しまくりなみゆたん・・・


ど、どうなっちゃうんでしょう。。。この話。。・汗

いや、書いてるのはわたしなんですけども。

予定より・・・暗ぁっ!!・・・って感じです・・・

文もかなり変ですよねぇ〜〜

改行し過ぎだし・・・

ごめんなさい・・・・・・

うぅ〜・・・・・・


で、でゎ!!



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