作:遊星 桜花
「だいたい、お前は子どもなんだよっ」
「なんですって〜!!!」
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「なるほどねぇ・・・」
「ね?私ってどんなところが子ども?」
「いきなり聞かれても・・・」
「だよね〜」
「お願い教えて〜っ」
「「ん〜」」
そこに三太が通りかかる
「あ!三太くん!」
「どうしたの?光月さん」
「私ってどこが子ども?」
「え・・・いきなり聞かれても・・・」
「お願い教えて〜っ」
「ん〜・・・行動??」
三太は考えながら言った
「行動?」
「あー!そうかも。未夢は行動が子どもっぽいかも!」
「ほんと!?ななみちゃん」
「でも未夢ちゃん、そんなの聞いてどうするの?」
「決まってるじゃない!」
未夢の目は輝いている
他の3人の頭の上には?が浮かんでいる
「大人になる!どうしたら大人に見えるかなぁ?」
「例えば・・・お化粧するとか!」
「言葉づかいに気をつけるとか!」
「足を組むとか・・・!」
最後に綾が発言した
「え?どうして足を組むの?」
「えっとね・・・私のママ、よく座るときに足を組むんだけど、そのときだけ妙に大人っぽく見えるのよね〜」
「「なるほど〜」」
「わかった!試してみるよ!」
「え・・・でもね、未夢ちゃんまだ続きがあるんだけど・・・」
「綾、もう遅いよ」
綾が話を続けようとしたときにはすでに未夢はいなかった
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未夢は台所で雑誌を読んでいる
もちろん、綾の言った通りに足を組んで・・・
「未夢さ〜ん」
「どわっ・・・!!!」
「なに?ワンニャー」
「なんか今日の未夢さん、大人っぽいですね〜」
「やっぱり!?ありがとワンニャー」
「いえ・・・あ!わたくし、ルゥちゃまの散歩に行ってきますね」
「うん、よろしく〜」
「これは彷徨さんの反応が楽しみですぅ〜」
ワンニャーはニヤニヤ笑いながら台所を出て行った
「未夢〜風呂いいぞー」
風呂上がりの彷徨が未夢の所にやってくる
そして普通に未夢の前に座ってお茶を飲み始めた
あれ・・・?
ワンニャーは大人っぽいとか言ってたけど・・・
彷徨は気づかないのかな・・・?
未夢は一度、足を組みなおしてみた
だけど彷徨は顔色ひとつ変えてないようだ
「未夢、聞こえたか?」
「う、うん」
おかしいなぁ、と思いつつ未夢は立って台所を出ようとする
「なぁ未夢」
未夢は少し真剣な彷徨の声にドキッとする
「お前・・・オレも男なんだぞ」
「え?///なにが?」
「足を組む意味、知ってるか?」
「え・・・?」
未夢はキョトンとする
「誘ってんだぜ」
未夢は一気に赤くなる
「彷徨のえっちーー!!!」
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「で、どうだったの?」
「な、なにが?///」
「だから足組んでみたんでしょ?」
綾とななみはニヤニヤしている
「あーー!!!」
「さては、ななみちゃんと綾ちゃん、足を組む意味知ってたのねっ///!」
「「うん」」
「も〜。なんで教えてくれなかったのよ〜」
「だって未夢ったら、すぐどっかに行っちゃったんだもん〜」
「まぁ誘ってるって言うのはアメリカでの話なんだけどね」
”誘う”と言う言葉に異様に反応して真っ赤になる未夢
「ねーねー!西遠寺く〜ん」
「ん?」
「昨日未夢となんかあったの?」
「教えて教えて〜」
「あいつが誘ってきたけど?」
昨日の未夢を思いだし、ニヤっと笑いながら答える彷徨
「なんてこと言うのよ彷徨ー///!!!」
未夢は彷徨をポカポカたたく
「で?西遠寺くんはその誘いにのったの?」
「のるわけないだろっ///誰があんなお子様と・・・」
「誰がお子様ですってーーー!!」
「お前だろ?」
「彷徨のばかー!!」
「今日もにぎやかですな〜綾さんや」
「そうだね〜ななみちゃん〜」
クリスが教室の角でキレているのには気づかない未夢と彷徨であった
お久しぶりです桜花です!
サイトの方は更新してるんですが、こちらの私の書棚がさみしかったのでUPさせていただきました(*^-^)
微甘な作品となっておりますvv笑
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!