真実〜マコトノミ〜

作:瑠璃宮 恋


・・・わかってるのに。

集中しなくちゃ。

でもでもでもっ・・・。

あの人のことが、頭から離れない。


真実〜マコトノミ〜

「いやだよ〜もう・・・全然わかんな〜い・・・」

「・・・お前が真剣に考えてないからだろ」

「なっ!!失礼な!私だってねー、やるときはちゃんと真剣に・・・!」

「だったらさっさ終わらせろよ」

「・・・・・・っっ(負けた・・・・・)」

未夢がやっているのは今日の宿題。

英語のプリントなのだが・・・どうにも上手く進まない。

彷徨はとっくに終わらせてしまって、のん気に本を読んでいる。

ちなみに、『彷徨は本を読んでいる』と思っているのは実は未夢だけであって。

彷徨の方は、一生懸命問題を解いている未夢が気になって気になって仕方なかった。

「はぁ〜・・・・・疲れたよぅ・・・」

「・・・まだ半分も解けてないじゃないか」

「だって・・・難しいもん、この問題」

「・・・どれ?」

「えっ教えてくれるの!?」

「・・・・・まぁ、簡単だし?」

「・・・待って、その言い方・・・挑発してる?」

「あ、バレた?」

「・・・・・・いいわよっ自分でやるから!!」

べーだっと舌を思いっきり出して膨れる未夢を見て、ふきだしそうになった彷徨は。

どうにか笑いをこらえようと努力したけれど。

・・・それは無駄な努力だったようだ。

「っっ・・・・・くくっ・・・・・くっ・・・・っふはははは!!!(大笑い)」

「なっ・・・・・ひっどーーーーいっ!!!!!」

「だっ・・・・・だってお前が」

「何よ?」

『くくっ』と残り笑いをもらしながら、彷徨が言った。

「あんまりにも可愛いからさ」

「かわっ!!!!」

ぽんっと未夢が茹で上がる。

それはあんまりにも面白くて。

・・・・・・・・可愛くて。

ここまで言っているにも関わらず、この鈍感娘は彷徨の気持ちに気づかない。

そうこうしている間にも、時間はどんどん過ぎていく。

「やーだぁ・・・もう8時?帰らなくちゃ・・・」

「おくってくよ」

「ありがとうw」

「お前、宿題終わったのか?」

「・・・・終わんなかった(ぼそっ)」

「・・・やっぱり実力不足だったか〜・・・」

「違うわよっ彷徨のバカっ!大体ね〜彷徨は本読んでた癖に私に話しかけてくるから集中できなかったの!だから、コレは彷徨の所為!」

『お前が気になって話しかけてた』なんて言える筈もなく。

「・・・・悪かったな」

「っへへ〜ww許しましょう、許しましょう!」

やけにご機嫌で歩く未夢。(珍しく彷徨に勝てたので嬉しかったのだろう

それはそれで嬉しいけど。

やられっぱなしもなんかシャクだな、と。

彷徨は考えたワケで。

ふと、良いコトを思いついた。

「なぁ、未夢」

「な〜に〜?」

「プリント、終わってないんだろ?」

「うん」

「・・・貸して」

「え?」

「終わらしとく」

「だっダメだよっそんなの・・・・!あ、彷徨、さっきの気にしてるの?いいんだよ、そんなの気にしなくて!集中してなかった私が悪かったんだしっ!」

「いいからいいから。お前にもちゃ〜んと宿題は出すからさ」

「ぁぇ?」

何の宿題?と尋ねるような未夢に、彷徨はクラッときて。

そのまま未夢を引き寄せた。

「かっ・・・かかっ彷徨ぁ!?」

「いいから聞けって」

とても大事で。

受け取って欲しくて。

お前だけに解いて欲しい。

大事な大事な宿題。

さて、その問題は?

「I love you って訳してきて」

「・・・は?」

「それが、俺の気持ちだから」

「・・・・・え」

「答えは、明日の朝、報告な」

「・・・・・・・・・・・・・・えぇぇぇぇぇぇぇええええ!!???」

「じゃな」

ちゃ〜んと未夢をおくってくれた彷徨。

だけど。

とってもとっても難しい宿題を与えられてしまった。

答えはきっと。

「・・・・・愛・・・し・・・てる・・・?」

こんなこと子供だって知ってる。

直訳するのは簡単。

でも・・・・・?

「俺の気持ち・・・・・って?」

まさか、彷徨が。

ぶんぶんと首を横に振る。

そんなわけはない、と。

夢から覚めなくちゃ。

こんな・・・甘い夢から。

でも・・・?

『それが、俺の気持ちだから』

嘘・・・・・・・?

実るはずのない、未夢の恋の実。

叶うはずはない、と諦めていた。

それでも、それでも。

私は貴方が好きだから、と。

真実(マコトノミ)を育てていたら。

私のよりも、はるかに熟した真実を渡された。

未夢の真実が熟すのも、そう遠くはない。

それはきっと、きっと・・・。

何よりも甘い果実であることは、お分かりですよね?






短編だよっ(>▼<)

・・・はい、すみません、調子に乗っておりました(はぅ

わけがわからないわ。

何が書きたかったんだろう。

な〜にが真実(マコトノミ)だぁっ!!??

なんてつっこまないで下さいね(汗

なんと5分もかからぬうちに書き上げてしまいました(ほぇ・・・

困ったわ・・・自分の無力さが。。。。

今日は猫の恩返しですよw(話題転換

節っちゃんもビデオにしっかり収めましたし(ほたるの墓

今回もバッチリ!

準備OK!!!(ひゃーお!!!!!↑↑

でゎでゎ、そろそろここらへんで、お暇させていただきましょうw

瑠璃宮 恋


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