反撃

作:瑠璃宮 恋


悔しいなぁ

叶うわけないってわかってるんだけど

わたしの性格はそんなに素直じゃなくて。

どういっても抵抗してみて。

まぐれで勝てたらバンザイもの。

そんなこと、滅多にあるわけないし・・・。

負けっぱなしも悔しいし・・・・。

どうにか、反撃。

したいのです・・・・。




反撃    ・・・・ぬるくェロです いけいけ彷徨です 初めに言います ごめんなさい



すっきりと澄み渡った青空。

白色に確実に近づいているであろう季節。

柔らかな布団のぬくもりに包まれているのはわたしだけじゃない。

・・・とすると、別のぬくもりにも包まれている事になるのか、わたし。

このぬくもりとずっといるといつか心臓止まりそうで。

できることなら早く布団からでたいんだけどなにしろ朝は寒い。

・・・でたくない。

・・・・天候までこの人の意のままなのかと思うと、ちょっと腹が立つ。

わたしには、何もできないのに。

あなたよりも、ずーっとずーっと。

好きなきもちは強いはずなのに。

「・・・・くそ〜・・・」

少し紅くなった顔で、穏やかな寝息をたてている彼を睨む。

・・・整った顔だなぁ。

あどけない寝顔は、昨夜の真実を夢だったんじゃないかと悟らせる。

こんなに寝てるときは可愛いのに。

きのう・・・はっ!

何を思い出してるんだわたしは!!!(かぁぁぁっ

彼がわたしを求めてくれた。

わたしも彼を求めてた。

ココロと身体。

絆と契約で早く結ばれたくて。

「ずるい・・・よ」

なんでそんなに余裕なの?

いつも、いつも。

ココロの面でも、キスのときでも、いつでもいつも。

わたしばっかり、焦ってる。

そんなもんなのかなぁ、とも思ってみたけど。

わたしの負けず嫌いはかなりの筋金入りだ。

彷徨にも・・・余裕ないとこ、見せて欲しい。

「・・・仕返し・・・したい」

いいでしょ?、と。

「いっつも余裕ぶってるから・・・今だけ・・ね」

未夢のいたずらが始まる。


そっと、彷徨の頬に触れてみる。

男のくせに・・・綺麗な肌。

さらり、と茶色い髪がゆれた。

柔らかくて、軽い。

「きもちー・・・」

閉じられた睫毛。

長いなぁ・・・輪ゴムとかかけたらいくつかかるかな。

悪戯というか・・・彷徨の観察。

鼻筋を指先でなぞって・・・唇へ。

いつもわたしを翻弄する、あなたの囁き。

小さく、小さく、かすれた声で呼んでみる。

「・・・かーなた・・・」

・・・嬉しい。

あなたの名前を呼べること。

あなたの隣にいられること。

幸せが・・・こみ上げる。

いつも頑張ってるあなた。

平気だ、といってムリするあなた。

「・・・・偉い偉い」

よしよし、と頭をなでてやる。

もう・・・そろそろ終わろうかな。

それじゃぁ、と。

彼の目尻にキスをおとす。

ありがとう、の気持ちをこめて。







と?



















ぐぅん、と視界が回る。

「あれっ・・・」

「・・・・オハヨ」

「あ、うん、おはよ・・・・・・え?」

なんなんだコレは。

昨夜の体制に戻ってるじゃないか。

彷徨が未夢の手を押さえつけて。

覆いかぶさっているこの状態。

「え、どうしたの?・・・・・????」

「ん?どうもしないよ?」

ならこの体制はなんなんだ。

「・・・・・あの・・・」

「ハイ?」

「手を、離してくれないと・・・」

「なんで?」

「何でて・・・だって朝だし・・・朝ご飯とか・・・」

「その前にすることができた」

「え?」

「・・・喋れる権利があるのは今だけだからね、たくさん喋っておきなサイ」

「・・・・権利・・・・ケン・・・・・っっっ!!!!」

「・・・・・3」

「え!?嘘でしょ!?」

「・・・・・2」

「だってそんなの!」

「・・・・・1」

「『できた』ってどういうこと!?」

「はい時間切れ〜」

「・・・んなっ」

ぐぅんと、また。

視界が回る。

首を上に向けさせられ。

首元に噛み付かれる。

「んくぅっ・・・・・」

「・・・・・・・・・・・」

「く・・・・・ぁぁっ」

「・・・・・・・・・・・できた」

「んぁっ、はぁ、ぁ・・・・・ち、ちょっと!」

「最後の質問だけには答えてあげよう」

「・・・・え」

「『できた』のはなんでか・・・だろ?」

「・・・うん」

「初めは予定に入ってなかったからさ」

「・・・それじゃぁなんでっ・・・んっ」

喋れない。

・・・喋らせてくれない。

喋る権利がなくなる・・・というのはつまり。

喋れなくなるのだ。

・・・ヒマがなくて。

・・・息がつけなくて。

「・・・っはぁっ・・・・!はぁ・・・・っ」

「まだそのときのオレには余裕があったんだよ」

「・・・・はぁ・・・・・・どぅぃぅ・・・」

「未夢がオレを受け入れてくれた、っていう事実がオレを保たせてた」

「・・・・・過去は変わらないわ」

「うん、事実はね」

「・・・じゃぁ何が・・・」

「どうも朝、可愛い天使がおりたらしい」

「・・・・・・・??」

「さんざん悪戯されたんで」

「・・・・!!!!!」

「今その天使を捕まえたトコ」

「・・・・・・・・・・・・・・(どんどん赤面)」

「余裕なくならせたのはお前だよ、未夢」

「・・・・・そ・・・んな」

「オレを挑発するようなコトした未夢が悪い」

「挑発なんてっ」

「さんざん触ったくせに・・・オレには触らせてくんないの?」

「普段の彷徨に比べたら全然よ!」

「今日の話をしてるんだけどv」

「・・・・・・ひどい。。起きてた・・・・の?」

「求めたのはオレだけど・・・・」

「・・・・・・・・ぅぅっ」

「誘ったのはお前」

「彷徨のばかぁっ!」

「抵抗は挑発と受け取りマス」

「・・・な!!」

「わかった?」

「なにしてもダメじゃない・・・」

「そ。全部がスイッチなんだなぁ、コレが。・・・今頃気づいた?」

「・・・・・・・・ばか!」

「ほら、姫君、そんなこといってられるのも今のうちだよ」

「ふぇっ」

「抵抗でもなんでもすりゃいーじゃん」

「いわれなくったって・・・・」

「・・・・・・・・・・」

「してるもんっっ!!!」

(手を押しのけようとしています)

「〜〜〜〜っっ」

「力で叶うわけないよね〜、姫君」

「その呼び方やめてっ」

「ん〜・・・じゃ、そろそろいい?」

「ダメよっ」

「もう防波堤壊れそう」

「どこのっ!?」

「オレの理性の」

「・・・・・っっ頑張ってよ〜っ(うるうる」

「・・・・・・・・・・・・(ばきっ」

「え?今ばきって・・・・ゃぁあああっ!ちょっ!ストップストッ・・・まっ・・・」




















どうにか反撃、したいのです、か。

できるもんならやってみな。

反撃の反撃、してやるよ。

お前は誰にも渡さない。

オレしか見えないように・・・オレの前でだけ全てを見せて。


・・・・・・・end.








これ誰ーーーーーー!!??

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・・・・・・・・・!!!!!!!!

ちょっと・・・あの・・・・なんていうか・・・・・。

テーマが上手くみつからなくて・・・・・。

あの・・・恋はェロ方向にいくとそのまま突っ走っちゃうんで・・・・。

あの・・・だから・・・。

とにかくごめんなさい。本当にごめんなさい。

ああ・・・・連呼すると感情が伝わらない・・・けど何回も言いたい・・・・!!!!!

言いたいほどこれはヤバイ。

かにゃたんが誰!?

これはか○たサマなの!?

あの素敵な○なたサマがこんなになっちゃったの!?

・・・・・・・ドSじゃん!!!!!!

ぎゃぁぁぁぁ!!ごめん!ぅゎぁあああ!ごめん!

痛い痛い!石投げないで!うわ!空き缶飛んできた!痛!中身入ってるし!


瑠璃宮 恋 でした〜〜〜〜ぁぁ〜〜ぁぁ〜(エコー








裏話。

これチョー楽しかったんだけど・・・・。vvv

いけいけ彷徨だ。

彷徨じゃないけど。

・・・・・あ、今読み返してて思ったわ。

面倒だからココに書くわ。

「・・・・・・・・・・できた」っていうのはちゅーまーく。

ちゅーまーくよちゅーまーく。

ちゅー。

・・・・・・・・ちゅー!!!!(黙れ









[戻る(r)]