作:瑠璃宮 恋
ど・ど・ど、どうしよう〜!
あの意味ってどういう意味なの!?
・・・オレの気持ちって!?
また私の事からかってるのかなぁ?!
・・・んもぅ〜、全然わかんないわよぅ、彷徨のバカーー!!!
続・真実
一晩中、未夢は必死で考えた。
彷徨から出された超難問。
「[I love you]、コレ訳してきて」
「それがオレの気持ちだから」
・・・・・はぁぁぁぁ!?
ワケわかんない!
嘘、嘘、絶対嘘よ!
また私の事からかってるに違いないわ!
「許さないんだからぁ〜〜〜っ!!!」
未夢の叫び声は、夜の闇の中へと消えていった。
☆☆★★☆☆★★・・・次の日
・・・やばいぞ・・・・。
彷徨と会ったら、昨日の宿題の答え聞かれるに決まってる。
・・・その前に、何か話題を考えておかなくちゃ・・・。
えぇと・・・話題話題話題・・・・・。
「未夢」
「ぅみゃぁ!?」
「・・・うるせぇな、朝っぱらから」
「か、彷徨っ!お、おはよう」
「ん」
「おーはーよー?」
「・・・はよ」
「よろしいv」
「・・・そーいやーさ、昨日の・・・」
「あっ、あっ、あっ、あのねっ彷徨!!!」
「・・・?」
「え、えと、そ、その・・・」
「・・・・何」
「きっ、昨日は冷えたよねぇ〜!?」
「・・・まぁ、冬だしな」
「そっ、そうだよねっ、冬だもんねっ!あ、はは、はははは・・・・」
不自然だ!!!
緊張のあまり、声が裏返ってしまう。
彷徨は一瞬、キョトンとして、それからいたずらっぽく眼を光らせた。
「あ、そうだ、お前学習係じゃん?」
「へっ、あ、うん」
「最近さぁ、宿題やってこない奴が多いんだよな」
「そうなの?」
「オレ、一応学級委員だし。宿題やってこねぇ奴は注意しといてくれよな」
「あ、うん、わかったよ」
「っと・・・昨日の宿題はなんだったっけ?」
「宿題?ヤだなぁ、[I love you]を・・・・」
はっ。
墓穴掘っちゃったよ!!!!
「あっ、い、今のは違っ・・・」
「・・・やってきたのか?宿題」
「う」
「学習係はしっかりしなきゃなぁ?」
「うぅっ・・・ちゃ、ちゃんとわかるもんっ」
・・・ハメられたよ!
あのタイミングで、しかも記憶力のいい彷徨が、私が学習係だってこと忘れてるワケがない!
あぁぁあぁあぁぁあ、どどどどうしよう〜〜〜!!!
「んで、答えは?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・未夢?」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・みーゆー?」
「・・・・・・・・・・・・・あ」
「・・・・・あ?」
「あ、愛・・・し・・・・」
「・・・・・・・[愛してる]、だろ?」
「・・・・わ、わかってるもんっ」
「言うの遅すぎ」
「ぅぅっ」
「で、その後の」
「ほぇ?」
「俺の気持ち・・・っていうのは解けた?」
「・・・・・・・なっ!!」
性格悪〜〜〜〜〜いっっっっ!!!!
「とっ、解けるはずないでしょっ、彷徨のバカぁっ!!!」
「・・・・・・まぁ別に[I wont you]でもィィんだケドさ」
「う、wont〜〜〜〜〜!?」(かぁぁぁぁぁぁぁっっ
「あ、こっちの方が正しいかもな」
「またからかう〜〜〜!!そういうのって、よくないよ!?」
「・・・よくないのはお前」
「へっ?」
彷徨は、ぁたしを道路の端にある木の木陰に引きずり込んだ。
ここって、ちょうど影になってわかんないトコロなんだよね。
「俺の言うこと、認めようとしないの」
「うっ」
「悪いとこ」
「だ、だって・・・」
「そんな言い訳する口は・・・」
「・・・な、なによ?」
「お仕置き受けなきゃいけないんだぜ?」
きゅっと抱きしめられていることにも気づかずに。
ずっとうつむいたままだった私の顔を、ひょいっと彷徨の手にすくわれて。
ぱくって。
食べられるように、わたしの唇は奪われた。
「・・・・んんんっ・・・・」
頭が真っ白になりそうで。
必死で彷徨にしがみついてた。
しばらくして、彷徨が唇を話したときに。
未夢が、本当に本当に小さな声で「バカ」と言ったのを、彷徨は聞き逃さなかった。
「ま〜だ・・・足りない?」
「バカッ!!な、なにすんのよっ・・・こ、こんなところで・・・」
「・・・あ、いまさら」
「いいの!もう、学校どうすんのよ〜!?」
「・・・サボッちゃう?」
「・・・・・・・・・しょうがない、付き合ってあげるよ」
「・・・どーも」
・・・・・・・・・きっと。
通じてる。
わたしも貴方が好きってこと。
・・・まだ、言う勇気がたりないんだけど・・・。
いいでしょ?
女の子にとって、大事な大事なファーストキスをあげたんだから。
・・・許してね。
いつか・・・いつかきっと・・・・わたしの真実をあげるから。
楽しい展開だったんでついつい書いちゃった続編。
ってかあさってテストですよ・・・。
こんなことしてる場合じゃないっての・・。
恋はマジでピンチだゎ。