千甘〜せんかん〜   1

作:瑠璃宮 恋(るりみや れん)


やっとアイツと両思いになれた

それはそれで嬉しいけど

そのあとは・・・・どうすればいいの?



千甘 〜せんかん〜

「え〜っとうとう!?両想いになったのね!?」

本当に嬉しそうに話すのは、未夢の親友、綾。

「おめでとう、未夢。これで、西園寺君も、未夢に対して我慢する必要がなくなったのね♪」

ちょっとからかい気味に話すのは、2人目の未夢の親友、ななみ。

そして・・・。。

「う、うん・・・。。2人とも、どうもありがとう・・・。。」

少し照れ気味に、白い頬を紅色に染めて話すのは、光月 未夢。

彼女達の話題が盛り上がっているのは言うまでもない。

未夢が同居させてもらっていた西園寺の家主、西園寺 宝晶の一人息子、西園寺 彷徨と、
未夢がとうとう両想いになれたと言うのだから。

微妙な距離を保っていた2人に、周りの方が困っていた程なのに、2人にもやっと、春が訪れたのだ。

「ち、違うのよ〜!(ハッ)私が言おうとしていたことは!」

「なによ、[西園寺君と両思いになれた]、この重大なニュース以外になんの話題があるっていうのよ?」

「そーよ未夢、さぁさぁさぁさぁ!私も早速台本書き始めなくっちゃぁっ!」

「ちょちょちょ、ちょっと待って、だ、だからね、私が言いたい事は・・・・。。」

「「・・・・なぁに?」」

綾とななみは、やっと気づいたらしい。

未夢の表情が、さっきからヤケに「嬉しそう」ではないのだ。

どちらかというと、「悩んでる」という感じ。

まぁ、未夢のことだから、「彷徨」以外の人を「好きになる」ってことはまず無いと思うけど。

やっぱり親友だから、色々と心配してしまうのである。

「実はね・・・・。。」

「「・・・・・・・・あ〜・・・・未夢ならありそう。。」」

2人そろって、ズバッと一言。

「・・・・・・・だって〜・・・。。」

未夢が2人に話した事は、「相談」だった。

「なにしろ、付き合い始めたばかりだから、何を話していいのかわからず、彷徨と気まずい雰囲気になっている」らしいのだ。

「どんなこと話していいのか・・・わかんないんだもん・・。。」

「そんなの、前と同じように、気軽に話しちゃえばいいじゃない。」

「・・・・前って・・・・どんなこと話してたっけ?」

「「・・・・・・・ダメだこりゃ・・・・」」

「どどど、どうしよー!!私こんなんじゃ、彷徨に嫌われちゃうよ〜っ!全然喋らない彼女なんか、一緒に居ても楽しくないもん・・・。。」

「「ちょっと〜・・・。。」」

「・・・・ななな・・・・何?(ビクッ)」

軽く未夢を睨み付ける綾とななみ。

本当に、なんにもわかってないんだから、この鈍感娘は。

「じゃぁ、未夢は、西園寺君がなんにも喋んなかったら、[つまんないな〜]とか、[イヤだな〜]
とか思うわけ?」

「いや、全く・・・・。。全然そんなこと思いません・・。。むしろ・・ドキドキして、時間経ってるの忘れちゃう・・。。(ようするに、私は彷徨を見てるだけでも生きていけるのよね。)」

「西園寺君も、同じだと思うよ。」

「・・・・・え?」

「未夢って、私達から見ても、可愛いし、見ててあきない。」

「反応が可愛いよねw」

「え、え、え?」

「ようするに、西園寺君も、未夢を見てるだけで[幸せ]だと思うってコト!」

「そ、そうかな・・?」

「「そうだよ!!」」

「!!(ドキッ)」

「だってさ〜未夢って〜西園寺君のこと話したり・・・・」

「って言うか、今でも。」

「?」

「顔赤くなるもんね〜ww」

「!!!!」

「おぉ、今日はちょっと凄いぞ。」

「トマト並みだね〜。」

「なななっ・・・なってないもん!!」

「「鏡でみておいで〜ww」」

「っー・・・・。。っもう!」

真っ赤な顔して、反抗する未夢を見て、綾とななみは、本当に楽しんでいるようだった。
(相談にのるよりも・・・ね)

「「そうだ!」」

「?なぁに、綾ちゃん、ななみちゃん。。」

「もうすぐバレンタインだよね!」

「そうだ・・・ねぇ。」

「チョコ、渡しなよっ。」

「それも・・・・。。」

「ほぇ?」

「本命チョコ!!!」

「ええええーー!」

なにやら、チョコを作らなければならないようになってしまった様子。

未夢ちゃんは、料理、苦手らしいし、大丈夫かな?

千甘 〜せんかん〜   2へ続く。









はぁ〜。。

終わりました〜初めての小説☆

疲れますね〜以外に・・。。

まったく・・続きはいつになることやら・・・。。

お気に召しましたら、メール送ってください♪

お返事は必ず返しますんで☆

あぁ・・・・・お叱りの言葉も・・・・お待ちして・・・・・おり・・・・ます。。(そうかなぁ?

      でゎでゎ、ここらへんでお暇させていただきましょう。
                                     瑠璃宮 恋



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