作:時間
おはようございます。
この超・お金持ちの氷浦家の家政婦やってます、町田 瑠宇です。
今日も、いつものように4人分のごはんをつくっています。
「るぅちゃぁぁん〜」
「ぎょわーーーーーーす!!!!!」
いきなり後ろから抱き付いてきた。
これは間違いなく
「左内くん…。私、包丁持ってて危ないのに」
「どーしたの?るうちゃん!!!」
「何朝っぱらから大声出してんだ!!るう!!!!」
柊くんと、結月くんがきた。
「そんなに大声出さなくていいじゃない。るうちゃん」
左内くんはけろっという。
まぁこれがいつもの日課なわけだけれども。
ちょっとなれてきた。
「るうちゃん驚かせちゃ駄目でしょ」
柊くんが言う。
「変態め…」
「ヤキモチかい?結月くん」
「阿呆!!!!!」
はちゃめちゃなこの生活も結構しあわせです。
ある日のことです。
夏の中盤。
ものすごい太陽がてっていた時。
「え!?結月くんとですか」
「うん。僕と左内は用事があって2日留守にするんだ。それで、結月とお留守番しててくれないかな?」
柊くんに言われちゃ断れないけど…。
「結月くん、承知してくれるでしょうか…」
「大丈夫でしょ。どーにかするよ。るうちゃん、本当にごめんね」
「いえいえ私は…」
「るうううちゃぁぁぁぁん!!!!」
「どうぇぃ!!!…左内くん、おかえりなさい…」
「ごめんねるぅちゃん。どうしても手放せない用事なんだ!!許してねぇ!!!」
左内くんは泣きながら私にだきついてきた。
心臓止まりそうなんですけど…。
「ただいまー」
「結月くん!おかえりなさい」
「……。後ろにいる物体は何…?」
「え?あ…いや…」
後ろにいる物体=左内くん
「結月。お前は2日間るうと2人きりなのさ」
「ふぅん。…って!はぁ!!!???」
左内くんが言う。
「どうしても抜け出せない用があるのさ。でも、るうにいかがわしいことしたら…、殺すよ?」
「しねぇよ!バカたれ!!!!柊兄!どーゆーことだ!!」
「そういうことだ」
あーだこーだともめていたものの、結月くんは圧倒され負けた。
明日と明後日。
私は、結月くんと2人きりの生活を送る。