夏の和やかな午後

作:観阿


初めまして!
初投稿となります。文がなっていないかもしれませんが、よろしく。



 夏
 夏
 夏


 猛暑!!!


 「未夢〜。暑い…。」
 「知らないわよ!私だって暑いんだからね!」
 彷徨の悲痛な心の中の猛暑叫びも打ち破られる。
 「だったら俺だって暑い!!」
 「なら私だって暑いわよ!…あっ、彷徨!見て!」
 「ん?」
 縁側にねっころがっていた彷徨はテレビを見ている未夢のそばに行った。
 「これ、たらふくの特売セールの生中継?!なんじゃこりゃ」
 「う〜んと、『奥様の華麗なる戦い!夫もなごやかにはしてられない!!』だって。」
 新聞のテレビ欄をみながら彷徨に伝える。
 「って、今2時だぞ?夫は会社だろ?」
 「えっ、でも夏休みじゃん。」
 「未夢。それは俺らの話。普通のサラリーマンは7月27日水曜2時は会社だ。」
 「そっか。」
 「あほ…」
 彷徨はがっくりと肩を落とす。
 最後のあほは小声で未夢には聞こえなかったらしい。
 「で、なんで呼んだんだ?」
 「えっあっほら!これ、ワンニャーとルゥ君じゃない?」
 「ホントだ。大根戦争してる…」
 「あはは」
 映し出された画面には、ワンニャー―主婦姿(桃の木さん)―の姿があった。
 まさに真の主婦!!
 気迫が恐ろしい。
 ふと見るとかごにはかぼちゃ。
 「彷徨!!かごにかぼ…うっ」
 「ワンニャー!なんていい奴なんだ!」
 未夢が彷徨にかぼちゃを教えようと思ったら、彷徨はすでに気づいていた。
 目は輝いている。
 「かぼちゃ人間DX…」
 「なんか言ったか?未夢。」
 「いいえ何も」
 彷徨はそんなに気にしてないようだ。
 「あっそだ!彷徨!ジュースいらない?なんか新発売らしいんだけど」
 そう言って未夢はペットボトルを彷徨に見せた。
 「おー未夢にしては気きくな!くれっ」
 「にしては…?」
 「?」
 暑さのあまり、自分のセリフも覚えていないんだろう。
 「まぁいいか。」
 はっと玄関から声がする。
 「ただいま戻りました〜!」
 桃の木さん姿のワンニャーがいた。
 「おかえりワンニャー!ワンニャーもジュース飲む?」
 未夢は、ペットボトルを持ったまま、玄関へむかっていた。
 「ありがとうございますぅ〜未夢さん〜!もう疲れちゃって…」
 「だよねぇ。あの大根戦争じゃね〜」
 「え?!なんで知ってるんですか?!」
 「生中継で放送されてたの!」
 「なんと!」
 なにがショックだったのか、ワンニャーは硬直状態だった。
 「あきゃ〜!まんっまっ!」
 ルゥが未夢目がけて飛ぶ。
 「ルゥ君も喉かわいた?」
 「あぃっ!」
 「ワンニャー、ルゥ君って炭酸平気?」
 「炭酸を飲ませた後に、丸秘薬を飲ませれば平気です!」
 元の奇怪な姿になったワンニャーはドキッパリと答える。
 「じゃぁ、みんなで飲もうね!」
 「きゃぁ〜っ!」
 「未夢さん、彷徨さんは?」
 はっと気づいたように未夢にたずねる。
 「あっ。多分…バテてるんじゃ…ない?」
 買い物袋を持ったワンニャーと、ルゥを抱いた未夢が彷徨の元に行く。
 「未夢〜、ジュース〜。」
 「さっきまで、かぼちゃで元気出してたくせに」
 「いいからさっさとくれ!!」
 「はいはい。ワンニャー買い物袋かして!片付けとくから」
 「ありがとうございます!」
 未夢はワンニャーから買い物袋を受け取るとルゥを頼んだ。
 彷徨は…机に突っ伏していた。

 和やかな猛暑の午後―…


 ちなみに…
 「未夢…」
 「未夢さん…」
 「ま…んま…」
 「あ…あは…」
  
 『この新発売まず!!』


え〜、ひねりなし。
設定は…まぁみての通り、未夢と彷徨は両思いではありません。
つまらない話でごめんなさい!!


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