全ては黄昏最終予想設定文

作:しーば


[岩蔭|] '')そぉ-、ちょっと暗い設定のお話しです。


幽霊の未夢が乗り移る未夢には思考までは読まれる事は無い。

但し、乗り移られてる時の身体の感覚は全て共通。
悲しい表情すれば、その顔の表情の動きも伝わる、だけど何を考えているのかは分らない。
彷徨と話す時の凄く嬉しそうな表情、でも彷徨と離れた後の悲しく、寂しい表情。

この動きをしてしまった為に、乗り移る(過去未夢に悟られてしまう)
彷徨との会話にまったく違和感が無い、私と彷徨しか知らない事なのにどうして、この幽霊お姉さんは知っているの?

乗り移って無い時、2人は普通に会話をする事が出来る。
幽霊未夢「未夢ちゃん」 過去未夢「幽霊お姉さん」

幽霊未夢は過去未夢に、未来の事は一切話さない。
理由は過去未夢が将来自分は死んでしまう。なんて事は伝えられない。

過去未夢、は彷徨との会話・・・表情、その他から怪しいと思うようになる。

幽霊未夢が過去未夢に乗り移れるのは、過去未夢が眠っている間だけ。
過去未夢が起きると、強制的に追い出される。

最初、過去未夢が寝ている間に乗り移られている事は知らない。

だけど、何回も乗り移られてしまう内に耐性ができてしまい、乗り移られてる時の身体の感覚に気づき始める。

過去未夢は、幽霊お姉さんを彷徨の事を好きになっていた、人物だと気づき始める。
だけど、未来の自分だとは思わない。


ここで過去未夢の鬱&弱気モード発動。?


乗り移られている時間が夜だけしかなかったけど、ある日。
幽霊未夢が過去未夢に乗り移ったまま戻らなくなる。

幽霊未夢はパニック、朝普通に起き、彷徨と昔の会話。
どんなに過去未夢を呼んでも答えてくれない、どうしようどうしよう。

と思ってしまう。

幽霊未夢は彷徨と今までの生活を続けてしまう。

過去未夢は何処に行ったのか?
実は、ここの世界を創造したのは、彷徨と未夢の実の子供。
死んでしまった未夢と一緒に居たもう一つの命。

その2人の子供の命が作ってしまった世界。
( ;゚д゚ )クラなどめっちゃぱくりじゃん?


そこで場面展開が変わる。
過去未夢だけがそのまま時空の歪に吸い込まれたように文章を作成して。
未来の彷徨の所に行く。


暗く落ち込んでいる彷徨の元に、中学生ぐらいに成長した2人の子供(過去未夢)が現れる。

一瞬彷徨は未夢が来たと、思う。

だけど、冷静になって普通に話をする。
情けない人間なんだ俺は、・・・と。

立ち去る時に背を向けた彷徨に遠くから叫ぶ

「もう少しだけ待ってて、そしたらパパの大切な人を連れて来るから・・・」と居なくなる。

「えっ?」

場面展開で、時空の歪、先の展開では「えっ?」と振り返った先に幽霊未夢が身体付きで現れる。

幽霊未夢は過去未夢の身体を使って、普通に生活していた。
だけど、自分は死んでしまうからと言って、彷徨とは一緒にならないように勤めて暮らしていた。(もちろん彷徨は未夢の事が大好き)
でも、その道を通っても今度は彷徨が未夢を庇うように死んでしまう展開になる。

「どうしてっ・・・どうして、私は・・・こんな事に・・・彷徨ぁー!」
今までの行動を悔い改める、もう一度体験できたこの時、彷徨を正直に好きになて、恋人になって、普通に幸せになっていれば、彷徨が死んじゃうなんて・・・。私は何のためにここに居るの?


其処にでて来る過去未夢、「ふぅーやっと追いついたね、ねぇ?幽霊お姉さん。その身体私のなんだけど、この通り戻れなくなちゃった。」
といって、乗り移ってる未夢の身体に触れて、通り抜けてしまう事を見せる。

乗り移っていた幽霊未夢は必死に謝る。
そして、正直に自分が死んだ世界から来た、過去未夢の未来の世界から幽霊のままやってきた存在で、彷徨と過去未夢が一緒にならなければ、彷徨は不幸にならず幸せになれたはず。

と言い訳をする。

だけど、そこに過去未夢から「今の死んでしまった彷徨は幸せなの?好きな女性の世界に居られないんだよ?」と。

幽霊未夢が謝る。

過去未夢が「はぁ〜じゃあね、彷徨を不幸せにした貴女にはそれ相応の積み償いをして貰うから」と、時空の歪を発生させて幽霊未夢を無理やり引きずり込む。

幽霊未夢は、今の彷徨を病院に行けば真に合うから、お願い待って!
と懇願するが、それも叶わない。



「えっ?」と振り返った先には座りながら泣き崩れている、死んだはずの未夢。
その傍らに立つ、さっき会話した少女。

信じられない。そう思っている彷徨に少女が話しかける。

「ねぇ、パパ。ここにいるママがねパパの事不幸せにしたって泣いているの。私そんなママを見ていられなかった。いつもいつもパパの事を考えて、どうして私は死んでしまったんだろうって、後悔しながら、どうしたらパパが幸せになるんだろう?って思いつめて、ママがパパと一緒にならなかったら、ママが死んでもパパは他の人と幸せになれるから大丈夫だろう。って考えるようになった。
でも、そんなママは私の事を気づいてくれなかった。
私は、ママが死んでしまった時にはもう生きていたの。

パパも私の存在には気づいて居なかった、ママが幽霊になったあと私はどうにかしたいと思うようになった。

だって、私の大好きなパパとママが両方とも泣いて、悲しんでいる姿なんて耐えられなかった。

だから、すぐに今みたいにパパの前にママを連れてこようとしたけど。
その時の私にはそれが出来なった。

そこで大きくなる為にママの記憶を借りて、ママの過去の世界に似せた所で私を成長させる事にしたの。
自分の事を幽霊だと思い込んでいたママは、その世界でずーっと私の側に居てくれた。
なんだか、ママって言うよりお姉さんみたいな存在だった。

そして、私も一緒に成長する事ができて、ママの存在を安定させる事ができた。

その時から、ママが生きて、私が死んじゃった存在に変わる事に成功したの。


今この世界で生きているのはパパとママ。

死んじゃって居るのは私だけ。



ねぇ?一つ約束して欲しい事があるんだけど良いかな?
私は話しを終えてしまうと、もう何処にも居られなくなっちゃうから。

必ずパパとママは幸せになる事!

パパとママが幸せになって、娘であるこの私も幸せになるんだから。ね。」


少女がその言葉を伝えている間、俺と未夢両方が動く事も話す事も出来なかった。

少女が反し終えると、少女の身体が明るく光り、光りがいくつもの光の球になって空へと登って行く、

全ての光りが登ってしまう直前に最後の声が聞こえた。

「私、幸せでした。パパとママの娘に生まれてきた事を・・・」




なあ、本当に未夢なのか?

ねぇ?本当に彷徨なの?

これは幻ではないのか? これは幻ではないの?


「未夢なのか?」「うん」
未夢の頬に触れる彷徨。

「うう、彷徨ぁ!彷徨!」

彷徨の胸で泣き叫ぶ未夢。
それを優しく抱き止める彷徨。





あとがきのオチの部分。
その後、2人の長女が生まれ、この時の少女ぐらいに成長した夜。

キッチンのテーブルにホットミルクを置いて、イスに座っている。

それに気づいた。未夢と彷徨。

もう遅いから早く寝なさいね。と促し
「はーい。もうすぐ寝るから」と答え、未夢と彷徨が廊下の戻る。


そこに「ありがとう、パパ、ママ。あの時の約束ちゃんと守って居てくれたんだね」
と、声が聞こえ。同時に振り返るが、キッチンには誰も居ず、テーブルの上にも何も無く。
電気が付いたままの状態だった。


「ねぇ?彷徨・・・今のって」「ああ、そうだな・・・ずっと見ていてくれたんだよ」

うう、と泣く未夢の頭をなでる彷徨。




アナタの大切な人は、いつでも近くに居る事を忘れないでね。



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