作:五月芽衣
君、そんなことを思っていたの
母から聞いて、びっくりしたよ
君、そんなことを思っていたの
何にも知らない顔してるから
気付かなかったじゃんか、ばか
かぁって何だかドキドキしちゃって
思い切り、憎まれ口叩いておいた
皆見て見ぬふりなのに、な
お前、全然関係ないのにな
いかにも頑張ってます、して
誰かに気付いて欲しかった
一人だけじゃ耐え切れないから
誰かに共有してほしかった
すっごく我侭なんだけど
なんだね
結局、一番近かったお前が
気付いていたんだ、なんだかな
一番最初に気付いたな
一番初めに心配してくれた
ありがとな
まぁ、でも、これからもきっとあたしは
あんたには、表立っては頼れない
気付いてくれてありがとう
心配してくれてありがとう
けれど私は頼れない
君の気持ちだけ、
それだけで充分
本当にありがとう