自分

作:五月芽衣



 自分がどういう人なのか

 いつになってもつかめない



 ときには、好かれているんだな、と心地よく感じ

 ときには、疎まれているのかもな、と悲しく思う



 自分がどういう人なのか

 どんな部類でどんなタイプで好かれているのかいないのか



 知りたくってもわからない

 聞くことなんて、怖くてできない




 自分がどういう人なのか

 そんなにイヤな奴なのか

 シカトするほどウザイ奴か

 にらまれるほどムカツク奴か




 おお学校はこわいこわい

 昨日までの友達が

 手のひら返してシカトする

 仕方ないからウザイわたしは

 他のグループにお邪魔してるの

 それがまたまたお気に召さない

 いつの間にかひとりぼっちさ





 自分がイヤな奴だって、自分がむかつく奴だって

 当の私が一番知ってる 心に体に染み込んで

 

 わたしも嫌な思いをしたよ わたしも悲しい思いをしたよ

 

 聞いてくれる人は いないんだね

 いるのかもしれないけれど、探すのが怖いのさ

 裏切りが怖いから 今日はいいけど明日がこわい

 



 












 



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