駆除

(上)

作:あゆみ



トゥルルルル・・・トゥルルル・・・・・

「はい。西遠寺です」

『もしもし未夢か?俺だ。』

「彷徨!どうしたの?仕事中でしょ?」

『あぁそうなんだ。けど今朝ばたばたしてて家に忘れ物をしてきちまってさ』

「えっ?どんなもの?」

『茶封筒に入っているものなんだけど・・・。確か玄関までの記憶まではあるんだ・・・』

「ちょとまって・・・・」

バタバタバタ・・・
未夢は電話を置いて玄関に向かう。
そこには厳重に口が閉じられている。
茶色い封筒が置いてあった。


「もしもし?彷徨?あったよ!」

『そうか。参ったなぁ今日中に必要なんだ。』

「そうなの?じゃあ私会社まで持っていこうか?」

『えっ・・・・。う〜ん。悪いな。頼むよ』

「分かった!急いで持っていくね!」

『2時ごろまでに持ってきてくれればいいから!』

「は〜い。じゃぁ切るね。」

ガチャリ。
未夢は受話器を置き一つため息

さてと・・・
彷徨の仕事場か
楽しみ〜!!






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