作:どらむかん
夜のとばりが深くなり周りに音が消える。
目を凝らさないと何も見えない恐怖。
世界に一人ぼっちだと思えてしまう心細さ。
だけど私の隣にあなたがいるそう思うだけで私は幸せなの
ふと未夢は目を覚ました。
隣には同居人であり、恋人の西遠寺彷徨が隣で静かに寝息を立てている。
彷徨は中学のころからもともと人気があったが、高校3年になるころには今まで数センチしか変わらなかった身長も差がでて私が背伸びをしても彼が少し屈んでくれないと顔を確認できないほどである。
体格も男の子の体はいつしか男性へと変わっていった。
そして中学から変わらず整っている顔はうっすらと見える月明りで羨ましいくらいにきれいである。
「何度見ても…ずるいよね」
彷徨がかっこいいのは百も承知だけど私や他の女の子よりもきれいなんてちょっと腹が立つな。
私だって少しでも彷徨と並べるようにスキンケアとか毎日やってるのにな…この女泣かせ!
未夢は少しの悪戯心で彷徨の頬を起こさなように優しくなでた。
「私、幸せだな…。」
もう一度彼の頬を愛おしくなでる。
しばらく彷徨の顔を見ながら幸せに浸っていた。
「今…何時かな?」
未夢は彷徨を起こさないように腰に抱かれていた手をずらし背後から抱かれているような体制になった。
壁にかかった時計を見ると真夜中3時過ぎだ。
寝てからそんなに時間がたっていない。
「まだこんな時間か…。」
夜はまだまだ長く抱かれている体を動かすにはまだ早い。
「今までどういう風に過ごしたんだっけ?」
今までも何度か夜中に目を覚ましてしまったことがある。
闇に包まれてしまっている部屋は孤独を強く感じさせていた。
両親は多忙で家にはいつも一人っきり。
助けを求めることすらできず、ただただ時間が過ぎるのを待っていたきがする。
今までは夜が怖く寝つけぬほどであったが今となっては隣には彷徨がいる。
助けてくれる人がいる。孤独ではない。
そんな小さな幸せをくれる彼が愛おしくてたまらない。
「彷徨…大好き」
隣で聞こえる寝息を聞きながらぽつりと言った。
恥ずかしくなり彼の顔をちらっと横目に見たが一定のリズムで息をしている。
もし、聞かれてたりしたら顔見れないかも…
もう一眠りをしようと再度向きなおそうと彷徨の腕を掴みすこし力を入れたら逆に自分より大きな手をつかまれてしまった。
未夢は驚き彷徨の顔を見た
「おはよう。」
「え?お、おはよう?」
彷徨は未夢の髪に顔をうずめ未夢の手をつかんでないもう一方の手を腰に回し力を込めた。
「か、彷徨?どうしたの??」
「ん?誰かさんが悪戯していたおかげで眠気がさっぱりととれちゃってさ。責任とってもらわないと思って。」
未夢は暗闇でもわかるほど顔を真っ赤にした。
「彷徨…いつから起きてたの?」
「お前が起きるよりもずっと前だけど?」
しまった!
私が起きる前なら全部じゃない!
もちろん、「大好き」といったところも起きているわけで…
そう思うと未夢の顔はさらに赤くなった。
そんな未夢を楽しそうに観察しながら耳元へ口を近づけた。
「じゃあ、もっと幸せにしてやるよ。」
孤独で眠れぬ夜は
いつしか、幸せな夜と変わっていった…。
THE★土下座orz
初投稿です!!
どらむかんです!これからよろしくお願いします!
読んでくださった方ありがとうございます!
頭の中の妄想を文書にするのって難しいですね泣きたいぐらい文章能力なくてもうしわけありませんでした。
未夢が夜を嫌いなことを知ってる彷徨が彼女が寝付くまで寝ないとかそういうことだったら私的に萌えるとかそんなこと思ってないですからね!
ほんとですよ!!(^_^;)
長々とすみませんでした!
これからも書いていこうと思うのでよろしくお願いします!