だんなの好み

作:かほ


※ かなみゆ新婚設定。変な話。みらいもの。昔のHPより。



それは、未夢が、スーパーで夕飯の材料を選んでいた時のことだった。


「あら、シャンプー変えるの?」

主婦仲間のたわいない会話。

「だんながねーラベンダーの花が好きなのよ。こないだも花を見に、富良野に・・・」

後半は、聞き流す。

(だんなの好みかあ・・・)

今は、スーツ姿でばりばりと仕事をしているだろう彷徨の姿を思い浮かべて、未夢は思う。

彷徨=かぼちゃという構図が頭にかみついて、今日の晩はかぼちゃグラタンにしようと思った。

ラベンダーのにおいのシャンプーのように、何か彼の好みはないかなあと辺りを見回す。

(でも、そもそも、かぼちゃのにおいって・・・ないよねー)


・・・ひらめいた。





「ただいまー」

「お帰り〜♪」

ぱたぱたぱたと迎えに出てきた妻は、にっこりと微笑んでいる。

「・・・なんかあった?」

「わかる?」

未夢は、『あててみて』と言わんばかりに、またにっこりと笑った。

「あー・・・っと」

彷徨がうなる。

過去に同じような質問をされて、答えられなくて、軽く怒らせたことがあるからだ。

その時は『確か5cm髪を切った・・・』とかだったけれど・・・。

・・・と、彼女の口元に目がいって・・・

「・・・口紅?」

未夢が天を指差し、

「ピンポーン」

と叫び、彼の頬にキスをした。

突然の行為に驚きながらも、悪い気はしない彷徨に、

「うふふv・・・かぼちゃ色v」

未夢が彼の頬を見ながら、満足そうにつぶやいた。



                           <END>



かぼちゃ色って・・・きれいなオレンジってことです〜(笑)
彼の好みにかけて、自分の欲しい口紅を買ったみゆちーでありました^^

久々にパソコンをあけて、やってきました。
掲示板が新しくなってる^^
ちーこしゃん管理お疲れ様です。
この場所があって嬉しいです。
また忘れた頃に出現します^^;


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