(この作品は、2002年12月から2003年1月にかけて開催された「Little Magic Da!Da!Da! Special Christmas」の出品作品です)
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期末試験もおわり、残りわずかとなった2学期・・・中学もあとわずか・・・
いままでのことをふりかえりながら色々と考える。
ルゥ君たちがオット星に帰ってしまったり、ママが宇宙飛行をしたり、西遠寺を離れたり・・・
離れたときのことを思い出すと未だに涙腺がゆるんでしまう。
しかし、未夢のママは再び今度は研究者としてパパとNASAにいってしまったためまた西遠寺におせわになることになっている。
ふと下の方をみるととあるひに赤マルがしてある・・・。
それは未夢が再び西遠寺に行く日・・・
でも違う意味でも特別な日・・・未夢にとっても世間にとっても―――
「あ〜やっとテストが終わった〜。やっぱりいいね。テストの開放感って」
「だよね〜。勉強しなくていいもんね〜」
「ねぇ!このあと買物にいかない?」
中二の冬。テストが終わった後開放感に浸りながら未夢たちは冬休みの計画を立てていた。
「そういやクリスマスとかお正月とかお母さんとかと過ごすの?」
「えっ?」
まったく予想だにしてなかった質問に未夢は言葉を詰まらせた。
「ん〜・・・まだ決まってないんだよね。ママたちからは連絡ないし・・・」
「ふ〜ん・・・ところで未夢ちゃん――――」
(本当にどうすんだろ・・・)
そう思いながら予定をたてるため手帳をぱらぱらとめくっていった。
クリスマスを見た。"終業式"とかいてある。その日はなんのためか、赤丸がついている。
(25日・・・私何か約束してたっけ?)
ボーっと一点を見ながら考えていた。
「どうした?未夢?」
ななみの言葉にハッとわれにかえった。
「えっ・・・いやなんでもないよ」
「んじゃ24日平尾町ショッピングモールの入り口に10時ね」
「えっ。24日買物するの?」
「未夢〜?何聞いてたの〜?」
ななみの顔がドアップになる。
「えっいや〜あはははは・・・」
「とりあえず忘れないでよ!24日」
「今日はどうするの?」
「今日はななみちゃんが用事あるんだって」
綾がななみの顔をみながらいう。
ななみは時計をちらっとみると"ごめん。先かえるね"といって走って帰っていった。
綾の顔がにやっと笑う・・・
「用事ってなんだろうね。未夢ちゃんこのあと暇?」
未夢の顔が引きつる・・・
「ひ・・・暇だけ・・・ど・・・」
「じゃぁ追跡しよ〜っ!」
綾はそういうと未夢をひきづり、学校をでた。
ななみは運動神経がいい。そのせいか足は速い。
追っても追ってもどこいったのやら・・・
「もうあきらめようよ〜。綾ちゃん」
未夢はつかれているせいかはんばあきらめている。
「もうちょっと・・・いいわ〜小説のネタになりそうv」
目は本気モードだ。
未夢は綾の顔をみてこりゃぁ無理だと思った。
ななみは意外なところにいた。
いたところは「古本屋」
「古着屋」にはよくいくななみだが「古本屋」に興味があるとはどうも思いがたい・・・しかもよくよく見てみると「古本屋」の中にあるレコード売り場にいる。
すかさず綾の目が光る。
「怪しいね」
目はななみの方をむきながら、手はメモ帳に何かをメモっている。
未夢はその光景に見を引きながらも、ななみの怪しい行動から目を離さなかった。
「ありがとうございました〜」
店内から客が出るときのお決まりの挨拶が聞こえる。
ななみは少ししょんぼりした様子ででてきた。
手には何も持ってない―――――――つまり何もかってないということだ。
ななみは帰り道である未夢と綾のいる方向へむかってくる。
未夢と綾はそれに気づき慌てて電柱の陰にかくれた。
「あと700円・・・」
ななみがつぶやきがきこえる。
未夢と綾が見ているのに気づかないで行ってしまった。
「ななみちゃんどうしたんだろうね。」
さすがの綾も親友が沈んでるところまで追いかける気はないらしい。
「なにかレコードみてたけど・・・」
レコードという言葉を出すと例の人がうかんでくる。
「「まさかねぇ・・・」」
ふたりは声をだしていった。
「ただいま〜」
玄関をあけると、そこには彷徨が腕を組んで立っていた。
「遅いっ!」
「へっ?」
「お前今日朝、昼食当番やるっていってただろ」
「あっ・・・」
口を結んでいた彷徨の顔が和らぐ。
「バーカ。早く作れよ。もう1時過ぎてんだから」
「バカとは何よ!バカとは。」
「バカだからバカって言ってるんだよ」
"ク〜〜〜〜〜"
未夢の悔しそうな声が響いた。
昼食を食べながら未夢は先ほどのななみの行動を思い出した。
ななみがレコードに興味があるとはあまり思えない。
でもレコードを見ていた。
「どうかしたのか?未夢?」
「えっ・・・いや・・・・」
あきらかにごまかしているのが分かる。
黙っておくべきか否か・・・
でもレコード好きの親友である彷徨に相談してみるのもいいかもしれない。
「あのさ・・・三太君最近変わったことない?」
「変わったこと?なんで?」
未夢は今日会った出来事を彷徨にすべて話した。
「レコード好きなのって私の周りに三太君しかいないじゃない?どう思う?彷徨?」
「どう思うっていわれてもねぇ・・・」
未夢は箸を置いて本気で悩んでる。
「ななみちゃん、三太君のこと好きなのかな?」
彷徨は箸を動かしながら
「おせっかいはするなよ。」
「おせっかいって・・・・」
「お前の得意分野」
「も〜っ!」
――――next day――――
「おっはよ〜未夢」
ななみに背中をたたかれて未夢は驚いていた。
「おはよ〜・・・」
「どうした?未夢?なんか元気ないよ」
「えっいや・・・あははははは」
ななみは頭に?が浮かんでいる。
おはよっ。ななみちゃん。未夢ちゃん」
綾はあいかわらず元気そうにやってきた。
「どうしたの?未夢ちゃん」
未夢はどぎまぎして綾を連れ出した。
「昨日のことどうするの?」
「昨日?・・・あ〜あれか〜。ん?大丈夫よん。私に任せて」
「未夢〜。綾〜。そろそろ予鈴鳴るよ?」
「あ〜っ、待って〜」
3人は校門まで走っていった。
キーンコーンカーンコーン・・・
お昼休みを継げるチャイムが鳴る。
「ななみちゃん。未夢ちゃん。今日は屋上で食べない?」
「えっ?屋上?」
「ほらだって今日天気いいじゃない?こんな日は屋上で〜」
「いいね〜いこ〜。ななみちゃん」
未夢と綾はそういうとななみの手を引いて無理やり屋上へ連れて行った。
"さてと・・・"綾はそういうと唐突に質問をし始めた。
「ななみちゃん。三太君とはどういう関係?」
未夢とななみはお弁当を食べながらだったので、むせてしまった。
未夢はそこまで綾が唐突に質問するとは思わなかったのだ。
ななみはその質問に驚いたから・・・
「関係って・・・そんなもん」
ななみの顔はほんのり赤くなる。
「やっぱりつきあってるの?」
今日はやけに未夢が鋭い・・・
「つきあってるって・・・/////」
ななみの顔は真っ赤になる。
未夢と綾は少し様子を見た。
ななみの顔のほてりも少しおさまってきている。
「いや・・・付き合ってはないよ・・・」
やっと出た言葉がそれだった。
「えっ!付き合ってないの!」
「んじゃ昨日みていたレコードは・・あっ・・・」
思わず未夢は口を滑らしてしまった。
「えっ・・・昨日って・・・もしかしてつけてたの!」
「あっ・・・ごめん」
「も〜っ!誘ったの綾でしょ!」
「あははは。バレちゃった。」
「バレちゃったじゃないよ。まったく」
ななみはあきれながらも笑ってる。
「それで古本屋に入ってレコードを見ていたのをみて・・・」
「そう・・・そのレコードよ。思ってたより高くってさぁ・・・」
「それで・・・肝心の三太君との接点は?」
「・・・・接点っていうか・・・・なんていうか・・・」
ななみにしてはスパッといわない。
なんとなくはずかしいのだろう。
「まだ付き合ってはなくて・・・私が・・・片思い中」
「「片思い中!」」
綾と未夢は二人でハモっていう。
「なにもそんなに驚かなくても」
「でもレコードをみていたってっことは告白する気があるってことだよね?」
さすが綾。勘が鋭い。
"ボンッ"と音が発生しそうなくらい一気にななみの顔は真っ赤になった。
「あ・・・うぅ・・・」
ななみがここまであかくなるとは思っていなかった二人はびっくりした。
綾は手を"ポンッ"とうち、
「それじゃぁ私たちも協力しなきゃね」
未夢とななみの顔がふと上がる。
「私たちって・・・私も?」
「舞台はこうで〜あ〜で・・・」
さっそく設定を作っている綾。
「ちょっちょっと!綾!?」
目はらんらん状態だ。
「ななみちゃん!演劇部副部長の私にまかせて!
最高の告白の舞台を作ってあげるから♪」
そういうと綾は屋上から飛び出して校舎に入っていった。
屋上には真っ青になっている二人が取り残された。
「でも綾ちゃんはあぁいいながらけっこううまくやるから大丈夫だよ。」
そういって未夢はななみを励ますが、ななみは放心状態だ。
「大丈夫かな〜・・・」
終業式前日・・・24日
学校が午前中で終わるので、家に帰ってから、例のごとく買物へいった。
あれからななみちゃんの告白について話題すら出なかった。
未夢も忘れていた。
「ななみちゃん。これでどうかな?」
「これでって?」
薄い冊子が未夢とななみに渡された。
「えっ?何これ?」
中には文字がぎっしり詰まっている。
「もしかして・・・」
ななみに不安がよぎる。
「題して『ななみちゃん告白大作戦!』どう?3日間徹夜で書ききったのよ。」
ななみの予感は的中。
しかたなくよんでみると舞台は25日午後6時。西遠寺にて―――――
「明日〜っ!?」
「そうだよ。だって明日はクリスマスじゃない。クリスマスは恋人達の盛大なお祭り。こんな日に告白しなくてどうするの」
「はぁ・・・」
「でも今日レコードかうんでしょ?」
「・・・そのつもりだけど」
「だったら明日がいいんじゃない?善はいそげだよ。」
「ちょっとまって・・・舞台西遠寺って・・・」
未夢もようやく話題にのれる。
「そそ。あそこ結構景色いいからさ」
「でも彷徨もいるよ?了解とってないし・・・」
二人はそこでアッと気づいたことがあった。
「未夢。明日何の日かしってる?」
「えっ?クリスマス・・・」
「それもだけどさ・・・あれだよ・・・」
未夢はまだ気づかない。
「「西遠寺君の誕生日」」
綾とななみは声を合わせていった。
「えっ・・・あっ!」
未夢は25日に赤丸がしてあった手帳を思い出す。
"あ〜このことか"とおもいつつ、誕生日プレゼントたるものは買っていない。
「どうしよう・・・すっかり忘れてた。」
「大丈夫だよ。今から選ぼうよ。」
「でも彷徨のすきなものって・・・」
沈黙が走る。
彷徨の好きなものはカボチャ。カボチャをかって料理をしてもいいが、
そんな技術は未夢にない。かといって他に好きなものも浮かばない・・・
「西遠寺君って謎だね」
綾がいう。
「んじゃ腕時計とか」
「高くない?」
「洋服とかは?」
「でも趣味がなぁ・・・」
いくら意見をだしてもやはり浮かばない。
「しかたない!とりあえず平尾町ショッピングモールを巡っていろいろ見てみよ。黒須君のレコードもかって。」
綾の意見に二人は賛同してショッピングモールへ向かった。
「これなんか西遠寺君にいいんじゃない?」
黒いジャケットをもって綾がいう。
「え〜こっちのほうが・・・」
青いボタンダウンをもってななみがいう。
二人とも未夢の意見はそっちのけで自分の方を進めている。
・・・というか楽しんでる。
悩めば悩むほどでてこない・・・。
「彷徨って何がすきなんだろう・・・」
「やっぱりわかんないね。」
「先にななみちゃんが買うもの買おっか。」
そういうと、3人は古本屋へ向かった。
ななみは三太にあげるレコードを熱心に見ている。
綾はその横で色々といっている。
未夢は小説のコーナーで何かいい本がないか見ていた。
『そういや・・・彷徨って本すきだよね・・・。
本あげよっかな・・・っても何のほんがいいかわかんないし・・・。
恋愛系は絶対好きじゃなさそう。アクション系・・・推理小説・・・』
結構分厚い推理小説の本を手にとって見る。
表紙はただ『――――沈黙』と黒い文字で書いてあるだけ。
『なんかこういうの好きそうだなぁ・・・でもすこし難しい・・・でも彷徨頭いいから・・・う〜ん・・・・』
でも自分の誕生日にこのな難しい本もらってもなぁと思い元のところに戻した。
「未夢ちゃんお待たせ〜」
綾がさも楽しそうにやってきた。
「あっ買ったの?」
「うん。私はねこのレコードがいいんじゃないっていったんだけど、
ななみちゃんがやっぱこれがいいっていってこっちにしたの」
「本当に明日やるの?」
「もっちろんよ。原稿頑張って覚えておいてね〜」
そういいながらお店を出た。
「未夢は西遠寺君のどうするの?」
「う〜ん・・・それより自分達の買物しよ。プレゼントは自分で決めるからさ」
そしてまた平尾町ショッピングモールへ向かった。
『結局買わなかったな〜』
帰り道そう思いながら薄暗い道を通っていた。
ショッピングの間中気にはしていたが、結局何も買わなかった。
『どうしよう・・・』
そう思う間に西遠寺についてしまう。
―――ガララララ・・・
「ただいま〜」
「おかえり」
奥から彷徨の声が聞こえてくる。
『まぁ・・・明日もあるし・・・ってか明日のこといわなきゃ!』
急いで居間に行き、暖かい部屋に飛び込む。
「廊下は走るなって・・・」
「あのね・・・お願いがあるんだけど・・・」
未夢はコートを脱ぎながら明日のことをいう。
「・・・明日?」
「そうなの。お願い」
未夢のお願いっ♪の目で見られたら彷徨はひとたまりもない。
「まったくおせっかいなんだから」
「いいのっ!」
未夢はその言葉が了承だとわかる。
「それでね・・・三太君をよんで!」
「はぁ?」
「だって・・・彷徨仲いいじゃん。彷徨しかいないの」
『絶対未夢には勝てない』そう思った彷徨は
「分かったよ・・・」
あっさり了承した。
――― next day ――――
「成績どう?未夢」
成績表をてわたされた未夢はささっと後ろに隠す。
「上がりもせず下がりもせず・・・かな。ななみちゃんは?」
「私は少し上がったよ?」
「気持ちの方はどう?」
綾がニュッと顔を出す。
「気持ちって・・・本当に今日やるの?黒須君にも言ってないのに」
「あっそれなら彷徨に頼んだ・・・」
「まさか西遠寺君に言ったの?」
「うっ・・・ごめん」
「まっ言っちゃったもんはしかたないか」
綾は台本を出し、あれこれと言う。
「わかった、わかった。ちゃんとやるよ〜」
「未夢ちゃんは今日早く帰って、西遠寺君と演出おねがいね」
「は〜い」
「それじゃぁ私はななみちゃんの衣装をするから未夢ちゃん!アディオス!」
そういうとななみは綾に引きずられながら教室を去っていった。
未夢が家に着くと既に三太がきていた。
「お〜光月さん。今日クリスマス会やるんだってね〜」
「・・・うん。 ちょっと彷徨」
「ん?」
「なんでこんなに早く来てるのよ。準備ができないじゃない」
「しかたないだろ。来るっていうやつを追い返すにはいかないだろ」
「うっ・・・そうだけどさ・・・」
三太がその様子をききつける。
「大丈ヴぃ!俺も準備に手伝うから!」
「「はぁ・・・」」
二人はため息をついた。
「準備はどう・・・?って黒須君!」
綾が西遠寺にやってきた。
「どうしてここに黒須君が・・・」
「いや〜クリスマス会やるって彷徨がいってたからさ。」
未夢がこの状況を説明する。
「ん〜・・・ちょっと設定がずれちゃうけどしかたないかな。こっちは準備OKだよん。あとは6時を待つだけ」
綾は目をきらめかせて言う。
「んでなんでうちなんだよ」
彷徨が水をさす。
「みんなが集まるにはちょうどいいから。今日はよろしくね西遠寺君。さてと私も手伝うかな。」
作業に綾も加わり、予定よりも早く準備が出来た。
そのため予定を繰り上げて綾はさっそくななみをよんだ。
もちろん三太にしられないように。
「ななみちゃんこっち」
未夢の指示にななみが来る。
「もぅ・・・この服恥ずかしかった・・・」
「でも・・・かわいいよ」
ななみの手には包装されたレコードがあり白のコートに赤の短めのスカート。
クリスマスにはばっちりの衣装だ。
「あ〜・・・緊張する」
つばを飲み込む。
「こっちこっち」
「何処行くの?小西さん」
綾の後から三太がついてくる。
「んじゃななみちゃん頑張ってね。私は彷徨のとこに行ってるから」
「うん」
未夢は三太に見つからないように彷徨のいる縁側のところへ行った。
「んじゃ黒須君。ここで少し待っててね〜」
「えっちょっと小西さん〜?」
綾はさっそうとさって木の木陰に隠れた。
「なんなんだ〜?」
三太は頭をかきながら言われた通り待っている。そこにななみがやってくる。
「うまくいくかな〜?」
未夢が彷徨にたずねた。
「さぁな。」
彷徨はそっけない。
沈黙が走る。
今日は彷徨の誕生日である。忘れたわけじゃない。でも何もない。
だからおめでとうっていいたいのにいえない。
沈黙は人に物を話させる。
それがたとえ秘密の話でも。
「彷徨・・・ごめんなさい。」
「はぁ?」
急にあやまられて彷徨も驚いている。
「今日誕生日なのに・・・プレゼントも買ってないし、こんな勝手なことしちゃって・・・」
未夢はうつむく。
「いや・・・本当は買おうと思ったんだけど・・・
彷徨ってなにが一番喜ぶか悩んでいたら結局なにも・・・」
なんの返事もない。
「本当にごめんなさい」
未夢は頭を下げる。
それでも黙ったまま。
ようやく彷徨は小さくつぶやいた。
「用意しようと思ったことと迷った気持ちで十分だよ」
彷徨は未夢の顔を見ようとしない。
「・・・・14歳。オメデト彷徨。」
ようやく言えたその一言。
沈黙は続いたものの、普通の沈黙とは違うあったかいものであった。
ようやく予定もしていなかったクリスマス会。
料理は彷徨と未夢が作ったもの。
三太とななみは席が離れている。
三太のカバンをみると例のものが入っている。
ななみの顔からは赤みが消えそうにない。
でも誰も突っ込まない。結果は二人の態度でわかったから。
「はい。これ」
中3になった未夢はこの日あるものを彷徨にあげた。
「何コレ?」
「誕生日プレゼント」
彷徨はその場で開けてみる。
中に入っていたものは・・・時計。
「・・・ありがと」
「安いものなんだけどね。それならいつもつけてられるし」
彷徨はそれを腕につけた。そして反対の手をポケットにいれなにやらガサガサしている。
そして未夢の前に小さい袋をだす。
「はい」
「何・・・?」
未夢はそれがなんだかさっぱリ分からない。
「開けてみて。」
袋を開けるとネックレスが1つ入っていた。
「クリスマスプレゼント」
彷徨はそういうと未夢の手からネックレスをとり、未夢の首につけてやった。
「あっ・・・ありがと」
それから二人は手をつないで再び西遠寺へ向かった。
また未夢がお世話になることになったあのお家へ・・・
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なんかクリスマスの話題にしよ〜っとがんばったんだけど
クリスマスらしい話題にならなかったような・・・(汗
最後のほうのななみちゃんの告白のシーンは創造していただけるとありがたいです。
私的想像図は・・・
な「あの・・・その・・・コレ」
三「なに?これ」
な「・・・えっと。すっ好きです」
三「えっ・・・」
きょろきょろとふりむく
な「いや・・・黒須君しかいないから」
三「俺!?」
ななみがコクンとうなずく。
三「本当〜。まじ!?感激。いや〜・・・俺も前から天地さんのこと気にしてたんだよね〜」
ってなかんじでしょうか。
三太君はこのごにおよんでおとぼけってな感じがします。
読んでくださってありがとうございました。
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