小さな恋人 作:みゆき

(この作品は、2002年12月から2003年1月にかけて開催された「Little Magic Da!Da!Da! Special Christmas」の出品作品です)




12月24日 
今日は、クリスマス。



  未夢の向かい側からやってくる恋人達は、幸せそうに微笑んでいた。

「ネェ、彷徨。」

  未夢は、隣にいる彷徨に声をかけた。

「ん?」

  彷徨は、そう言って未夢の方を見た。

「三太君にクリスマスプレゼント、買った?」

  未夢は、にこにこしながら彷徨に聞いた。

  彷徨の手は大きな紙袋でふさがっている。

「こんなに荷物持たせといて…それは無いだろ?」

  彷徨は、紙袋二つを持ち直して睨むように未夢を見る。

「だって〜><忘れてたんだもん。クリスちゃん達へのプレゼント。」

  未夢は、そう言ってにこっと微笑み

「それに…ずっと家にいるだけじゃつまらないでしょ?」

 と言った。


(…もちろん、それはただの言い訳で未夢は"ある物"を買いに来ていたのだが。)


「まぁ…それもそうだな。」

  今日くらいは仕方ないかと思い、彷徨は未夢の言葉に同意した。
  
…それから二人は、何も言わず歩いていた。

そこで先に口を開いたのは未夢だった。

「キレイ…」

  先程から降りだした雪を見て未夢はポツリと呟いた。

「あぁ。」

「私達へのクリスマスプレゼント…かな?」

  未夢は、感覚が無くなってきている手を合わせながら言った。

「そうかもな。」

  彷徨は未夢の両手の上に自分の手を重ねてそう言った。

「…ルゥくん達も…元気かな…?」 

  未夢は、少し赤くなりながら言ってにこっと微笑んだ。

「元気だろ、ルゥ達なら。」

  彷徨も未夢の顔を見てにっこりと微笑んだ。

「…彷徨…」

  未夢は、彷徨の微笑む顔を見てやっと言った。

「ん?」

「…誕生日おめでとうっ…!!!」

  少し赤くなりながら未夢はプレゼントを渡した。

「サンキュ。」

  彷徨はにこっと笑って未夢の方を向いた。

「…Merry Christmas.」

  彷徨はそう言うと未夢の手を握った。

「あっ…///」

  赤くなりながらも未夢は、その手を握り返した。

「ちょっと、遠回りして帰ろうぜ。」





…今年の二人のクリスマスは、とても思い出深いものになった事でしょう^−^






(終)

久々のだぁ!創作だと思います。(リクエストもの以外で^^)
相変わらず、短いですけど…(笑)
私の住んでる所は雪が結構積もってます^^
…そして寒いです。(苦笑)
でも、キレイですよ、やっぱり♪^−^
ラブラブには書けませんね…(笑)
まぁ…私なりに頑張ってみました

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