Smile forever 作:みゆき

この作品は、2003年春に開催された「Special love white day〜Miyu day〜」の参加作品です。

笑うことも、怒ることも…全て…あなたと一緒にいるから。


 でも、どうして?


届かない時もあるのは。

それでも、想い続けようと思うのは―。

この気持ちは、…あたしにとって必要なものなのかな…?
  届けなければならないものなのかな?





「ルゥ君達、元気かな…。」
  …何度目かわからない言葉を呟く未夢。
  その度に彷徨が
「元気だろ。」
  と答えていた。

2月14日。
ちょうど一ヶ月前。
未夢は、手作りのチョコレートを彷徨に渡した。
彷徨は他の女の子から渡されたみたいだったが ”返した”らしい。
未夢のだけは受け取ってくれて…。
未夢はすごく嬉しかった。
そして、二人で夜空を見た。
未夢は「ルゥ君達、元気かな。」と毎日のように繰り返している。

彷徨は、大丈夫か…?と思いながらも「元気だろ」と答える。


今日も、いつものように未夢は夜空を見ていた。
彷徨がそっと隣に座る。
「未夢。」
  消えてしまいそうな未夢の表情を見て彷徨は未夢の名を呼んだ。
「彷徨…。」
  未夢はポツリと言う。
言葉が続かない。

―二人になってから何度こんな事があっただろうか。
数えるほどしかなかった。

彷徨は、未夢の膝にそっと長方形の箱を置いた。
「?」
 未夢は不思議そうに首を傾げる。
「…こないだの…バレンタインのお返し。」
 彷徨は少し照れながら言った。
"ふわり"と未夢が微笑む。
 つられるようにして彷徨も微笑んだ。
「ありがとう。」
  未夢は、すごく嬉しそうに言った。
「開けていい?」
  未夢の言葉に
「当たり前だろ?」
  彷徨が答える。
リボンをはずして箱を開ける。
中には真中に小さな月がついたネックレスだった。
未夢は、その月と空の月を見比べる。

「どうした?」
  彷徨は、未夢を見ながらたずねた。
「ううん、ただちょっと…寂しくなっただけ。…ルゥ君とワンニャーにはもう会えないんだなって…。」
  未夢は、うつむきながら言った。
彷徨は、後ろから未夢を抱きしめた。
「…彷徨?」
  未夢はどうしたの?と言いながら振り向く。
「心配なんだって、今のお前。」
  彷徨の言葉に未夢は少しムッとした。
「…私、子供じゃないもん…。」
  未夢はそう言ったが、彷徨が心配してくれている事に気付くと少し嬉しかった。
「まぁ、何かあったら俺もいるんだし…相談しろよ。」
  彷徨の言葉に未夢はにっこりと笑って元気よく「うん!」と言った。



時計の音が鳴った。
「12時か…。」
  未夢は、"早い…"と思いながら言った。
「…未夢。」
 小さな袋で未夢の頭を軽く叩く。
「いきなり何?」
  ビックリしたのと少し痛かったのとで未夢は怒ったように言った。
「Happy birthday.」
  数秒の魔法だった。
未夢は、固まったまま動かない。
彷徨は、そんな未夢が可愛くてくすっと笑った。
そして、未夢の膝の上に小さな袋_プレゼントをのせて
「おやすみ。」
 と言って部屋に戻っていった。
「/////」
  未夢は、ドキドキとなり続ける心臓の音をききながらボーっとしていた。

あなたがいるから私は強くなれるのね?
  この気持ちはきっと"奇跡"を起こす事もできる。
だからあなたに毎日笑顔を届けます。




(終わり。)

意味不明でごめんなさい…><。
前から書きたかったものなんですけど…結局こんなのに…><。
彷徨が彷徨じゃないです…申し訳ありません><。
クリスマスよりラブラブっぽく(?)したつもりなんですけど…どうでしょうか???
バレンタインも書きたかったけどかけませんでした…><。
…とりあえず、書きあがってよかったです

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