やさしい贈りもの

作:中井真里



マンションの一室に置かれているひとつの写真立て。

それこそ、俺と彼女を結びつけた運命の糸なのかもしれない。

あまり「運命」という言葉を使うことは好きではないが、

強くそう思う。





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「荷物、これだけでいいのか?」
「うん。他は買い揃えれば済むものが殆どだから。
本当は持って来たいものもたくさんあったんだけど、
部屋が荷物だらけになったら困るでしょ」
「まぁ、そうだな」











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