作:中井真里
皆様お久しぶりの中井真里です。ようやく「月光夢想」の連載が再開出来たのですが、ここでこの物語の設定について簡単にまとめてみようと思います。(もしかしたら初めて読むという方もいらっしゃるかもしれないので)
◆この物語が誕生した経緯
チャットでちらっと話したかもしれないのですが、この物語を書くに至ったのは、山稜しゃんとの掲示板のやりとりがきっかけでした。時代ものだぁ!が書きたいなぁという話題の中で、平安時代はすでに書かれているし、資料が難しい。他の物語をベースにしたものもたくさん書かれている。そう考えたときに、ふっと頭に浮かんだのが江戸時代でした。この時代はまだ誰も書いていないな。そう思ったわけです。そうして山稜しゃんとネタのふりを繰り返しているウチに、細かい設定が出来上がっていきました。実はもう結末まで殆ど決まっていたりします(笑)。というわけで、この物語の細かい設定の殆どが山稜しゃんのアドバイスで出来上がっていたりします。
◆タイトルの由来
最初見た方の中にはタイトルに?と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?何て事はなく、光月未夢をひっくり返して未を想に変えただけの結構安易なものだったりします(笑)。まぁ、彷徨の視点で月の光のような心地よい夢物語という意味合いも含めているのですが。
◆時代設定
基本的に江戸時代中期です。徳川吉宗とかあの辺りを時代設定にしています。同時に伝統的な習慣が重んじられた時代でもあります。物語の中にもこの時代に準じた出来事が多少含まれているかもしれません。
◆キャラクター設定
ここではキャラクターひとりひとりについて細かく見ていきます。実際の設定とは異なっている部分があるかもしれません。
*お未夢
主人公。17歳。代々薬師の職に就いてきた武家の娘という設定。小さい頃からなぜか千里眼の能力を持っている。未夢よりも内面的に強いと感じるかもしれません。外見およびキャラクターは、個人的趣味で、剣客商売の三冬をイメージしていたりします(笑)。まだまだ謎めいた秘密を持っていて、物語が進むにつれて、それが解き明かされていく形になっていきます。ちなみに髪の色は黒。普段は長い髪を後で束ねています。(ポニーテールをイメージして頂ければ分かると思います♪)
*西遠寺彷徨
そのままですね(笑)。もちろん武家の息子という設定。年齢はお未夢と同じく17歳。母親とは幼い頃に死別。父親は放浪中で、実質上は彼が家を守っている。剣の腕は江戸でもかなりのもの。キャラは基本的にだぁ!本編そのままにしていますが、個人的趣味で外見およびキャラクターの一部は同じく剣客商売の秋山大二郎をイメージしています(笑)。少しずつお未夢に惹かれていく彼ですが、どうなっていくのか・・・。ちなみに髪の色は黒。
*お久里
クリスです。これは山稜しゃんに頂いたアイディアなのですが、ぴったりと思ってしまいました。設定は呉服問屋・花屋の長女でお未夢の幼なじみ。彷徨とは、お未夢と知り合う以前の幼なじみでもある。年齢は17歳。彷徨を慕っていたはずの彼女ですが、やがて本当の恋に出会い、成長していくという展開。髪の色は黒。髪型は一般的な江戸時代の街娘風。
*ノゾム・デ・フランソワ
望です。今回は外国人の美形に変身して頂きました(笑)。オランダ大使の息子で、お久里に一目惚れ。年齢は17歳。彼女との運命はどうなっていくのか・・・。後半の鍵を握っていくキャラクターでもあります。イメージとしては、若き日のシーボルトでしょうか?
*ルゥ、ワンニャー
ふたりのキャラは基本的に同じですが、設定等が異なっています。詳細については、今の時点ではネタばれになるので明かすことが出来ません。こちらも物語が進むに連れて明かされていくと思います。
*光月優之介・未来
まんまやねんとか言わないで(笑)。一応、江戸でも有数の名家を支えている夫婦。優之介は武士でもあり、薬師でもある。未来は蘭学を学びつつ、夫の仕事を助けている。
*おなみ・綾
こちらもそのまんまです(笑)。ふたりとも光月家に住み込みで奉公している女中。芝居と噂話が大好き。お休みに茶店でお饅頭を食べるのが楽しみのひとつ。お未夢とは同い年。お久里とは良く知った仲である。
*西遠寺宝生
晶だといかにもお坊さんになってしまうので、生に変えました。間違えではありません(笑)。彷徨の父。妻とは死別。そのショックから、家を子息に任せて放浪の旅に出ている。放浪の旅に出る直前に、妻の遺言を、光月家に届けている。
*瞳
彷徨の母。お未夢同様、能力者だった。彷徨が幼い頃に病死している。彼女の秘密も少しずつ明かしていく予定です。
というわけで、メインキャラはこれくらいかしら?まだ数人、登場予定のキャラはいるのですが、ネタばれになるので、とりあえずこれくらいにしておきます。
完結までどのくらいの時間が経過するか分かりませんが、最終話まで頑張りますので今後ともよろしくお願い致します(ぺこり)。
'04 5.3公開
'07 4.6 修正