作:流那
譲れない気持ち
揺るがない気持ち
それが僕の素直な気持ち
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-金曜日
「古賀、携帯鳴ってるぞ」
「うん」
野球部の練習もほどなく終わり、比呂と春華は
夕日の中を並んで歩いていた。
そのとき、春華のケータイが高らかに鳴り響いた。
横では、比呂が前を向いて歩きつつも
こっそり耳を傾けているのが分かる。
『もしもし、春華ちゃん?』
「ひかりさん!お久しぶりです」