Plastic Doll 作:流那
  vol1 ++ It's a wonderful medicine ++








あたしは恋をしている。




”あいつ”を好きだって想うたび、
胸がドキドキ・わくわくする。


”あいつ”を好きだって想うたび、
胸の奥が熱くなる。




この気持ち、”あいつ”に伝えたい。
胸の中にしまっておくなんてことなんて
あたしには出来ない。
想いは溢れ出して止まらないから。




(”あの事件”をきっかけに、
あたしの気持ちは魔法のように素直になった。)








◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇








-クシュン





その日の生徒会室。悠理はくしゃみが止まらずに
ティッシュボックスを抱え込んでいた。



「あんた、夏風邪でも引いたの?」
可憐が心配そうに顔を覗き込む。



「最近、くしゃみが止まらなくてさぁ〜」
と言いながら、また「クシュン」とくしゃみをする。



「いつもすげーけど今日は一段と出る日だなあ」
魅録が横で鼻を拭いてやる。




「本当に悠理って女らしさとは無縁だよねえ。
綺麗な乙女には健康管理は必須だよ。
その点、僕なんかこの美しさを保つためには
あらゆる方法を試しているんだけどなあ」




「あんたは美しさを保つより、もう少し男としての
中身を磨いたほうがいいと思うわよ。」
可憐が冷ややかな意見を突きつける。




「それにはわたくしも賛成ですわ」
珍しく野梨子と可憐の意見が一致する。




「ひどいよふたりとも〜」
二人の美人にやりこめられた美童が
情けない声を上げる。





「まったく、夜遊びのし過ぎですよ。
また僕の調合した薬でも飲みますか?」




そんな三人のやりとりを
いつものことだと聞き流しつつ
清四郎は少しにやっとした
何か企んだような顔をして、
変わった錠剤の入ったビンを取り出した。
清四郎はコホンと堰をすると





半ば恒例のように
この薬をについての薀蓄を語り出した。





「今、世界中のあらゆる薬草という薬草を厳選し、
風邪だけではなく、あらゆる病気に
効き目がある薬の開発が進んでいるのですが、
この薬はその開発用のものなんですよ。
どのくらいの効き目があるか、
試してみたくて持ってきたのですが、
ちょうど良い実験材料が見つかりましたよ。フフフ」





清四郎が悪魔の笑みを浮かべている。
「おっお前、それって危険は無いんだろうなあ?」
悠理が少しおびえた様子で清四郎に聞く。




「危険はないかもしれませんが・・・。
何かしらの副作用は出るかもしれませんね、
まあ大丈夫ですよ、死にはしません。
ましてや悠理ですから。」




「そりゃ〜どう言う意味だよ。
あたいだってこれでも女だぞ。
それになんであたいがそんな目に
あわなきゃなんないんだよぉ〜」




「それは悠理が運悪く風邪を引くからですよ」
「鬼〜悪魔〜」




「何とでも言ってください。
でもそのくしゃみは直したくないのですか?
その状態ではご飯も満足に食べられないでしょう。
それでもいいんですか?」



「・・・・わ〜ったよ。
飲めばいいだろ飲めば!!可憐、水。」



悠理は止まらないくしゃみと
鼻水についに我慢が出来なくなったのか
立ちあがって大声で叫んだ。




「ここにあるわよ。でも実験中の薬なんか
飲んで大丈夫かしらねえ・・・」




最近、可憐がダイエットにと利用している
ミネラルウォーターをコップに注いで悠理の手元に置いた。



「よし、飲むぞ!」




悠理は錠剤を一つとって口に含むと、
コップの水をぐいっと飲み干した。
するとみるみるうちにさっきまで
あんなにひどかった悠理の堰とくしゃみが消えた。




「す、すげえ。この薬、貰っていいか?
かあちゃんが喜びそうだし。」
悠理はあまりの効き目に呆然としている。




「すごいわねえ・・・飲んですぐ効き目が出るなんて。
ところで清四郎、この薬、美容にも聞くのかしら?」




「理論上では聞くはずですよ。」
「うっそ〜やったぁ〜私も貰うわね。いいでしょ?」
そう言いながら、可憐はルンルン気分で
何乗かを空になった香水のビンの中にしまった。




「僕ももらおうっと。これなら安全そうだしね。」





美童も何乗かを手に取ると、
彼女からのプレゼントと思しき
綺麗なハンカチに包んだ。




野梨子は、テーブルの端で、
いつものことだと感じながら、
高みの見物といった様子でお茶を啜っている。




「なんか楽しそうだなあ・・・。」
魅録は何かボーっと考えていて、
話題に入っていくタイミングを
すっかり失ってしまっていた。




と同時に、とても楽しそうな
清四郎と悠理のやりとりを見て、
何だか釈然としないものを感じていた。
もやもやとして落ち着かない。




それでいて時々胸の奥がズキンと痛む。
そんな感情だった。





(俺・・・やっぱり悠理のこと・・・)





野梨子は先程からボーっとして
何かを見つめている魅録の様子を見ながら
その視線がある一点に集中しているということに
気が付いていた。





「魅録も私と同じだと思ってましたのに・・・・。」
と小さく呟きながら、野梨子は何だか寂しくなって、
ふぅとため息をついた。





(清四郎に少し釘を刺しておかないと行けませんわね。)
そう思いながら、湯呑に残っているお茶をすべて飲み干した。








◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇









帰り道、清四郎と野梨子はいつものように、
並んで歩いていた。




「清四郎、いったいどういうつもりなんですの。」
少し強い口調だったので、清四郎は何事かと思いながらも、
平然とした態度で答える。




「何の事ですか? 僕は野梨子に
怒られるようなことをしましたか?」
野梨子は清四郎の態度に無性に腹が立って
きっと睨み付けた。





「清四郎は悠理が好きなんですの?」





−コホン、コホン




思わぬ質問を浴びせ掛けられて
清四郎は少し咽かえる。




「・・・好きか嫌いかと聞かれれば
好きと答えるでしょうね。」
「女の子としてはいかがかしら?」
野梨子は先程とあまり変わらない口調で言い返す。




「野梨子、何を言ってるんですか?
前にも言いましたが、僕は悠理を女として
意識したことなど一度もありません。」




「でしたら、悠理を必要以上に構うのはおやめになったら?
清四郎のあいまいな態度で、少々困っている方も
いらっしゃるようですし。」
「それは野梨子のことですか?」





-パン





清四郎の頬が赤く染まった。
「思いあがるのもいい加減になさいな。
わたくしは清四郎のそんな態度が嫌いですわ。
悠理だって、女の子なんですのよ。」




野梨子は清四郎を睨み付けると、




「ここでいいですわ。」
「どこへいくつもりですか?」
野梨子は、引き止めようとする
清四郎の手を振り払い、右手をすっと上げて




「タクシー」と叫ぶと
ちょうど近くに到着していたタクシーに乗り込んだ。
野梨子が、「ジュエリーAKI」へお願い致しますわ。
と目的地を告げると、タクシーは
野梨子の自宅とは逆方向を目指して走って行った。




野梨子は胸の中に、何か強く込み上げるものを感じていた。
今日の自分の態度が、果たして「友情」から来るものなのか、
それとも「愛情」から来るものなのか、自分でも分からなかった。




ただ、どちらにしても、清四郎に
強い怒りを感じたという意味では同じだった。
清四郎はしばらく呆然と立ち尽くしていたが、
ふっと我に返ると鞄から携帯を取り出した。









◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇









-プルプルプルっ




時計は夜6時半を指している。
普段ならこの時間はデートに出かけていることの多い可憐だが、
この日は偶々家に居て、ファッション雑誌やら
情報雑誌やらを漁っていた。




ふと携帯の着信音が鳴っているのに気づいた。
画面には「清四郎」と表示されている。
可憐は驚いて、どうしたのかしら?と思いながら電話に出る。



「清四郎!?どうしたのよ。
あんたから電話してくるなんて珍しいわねぇ」
「可憐、野梨子がそちらにタクシーで向かった様です。」



「野梨子が? はっは〜ん、あんた達
珍しく喧嘩したのね。で、今度は何が原因かしら?」
「な・・なんでもありませんよ。
詳しくは野梨子から聞いてください。とにかくお願いしますね。



と言うと、電話を切ってしまった。
何となくだが、可憐には、電話の向こうの清四郎が
いつになく動揺しているように思えた。
「これは面白くなりそうな予感がするわねぇ〜」
そう呟きながら、そろそろ来るはずの野梨子を待った。








◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇








-ピンポーン




玄関のチャイムが鳴る。母・華子は
お得意様とのお付き合いで家にいなかったので、
可憐が部屋を出て、台所にある画面で
野梨子が来たことを確認すると、玄関のドアを空けた。




すると、何だか深刻そうな顔をした野梨子が顔を出した。





「可憐・・・わたくし、最近清四郎の気持ちが
分からなくなりましたの。」
ロシアンティーを片手に、
野梨子は寂しそうな表情でつぶやいた。





可憐は思わず、「ふぅ」とため息をつきながら、
少し呆れたような口調で言った。




「あんたの中での清四郎は、いつまで経っても
”幼馴染の清四郎ちゃん”なのねえ。
だけどね、人間、変わっていくものなのよ。
清四郎だって男なんだから、野梨子意外の女に
興味を持って当たり前だし。
それをあんたの都合で縛ったりしたら
清四郎が可愛そうよ。」





「そんなこと、分かってますわ。
それに、わたくしが怒っているのはそれだけじゃありませんの。」
口調が少し強くなる。こんな態度には野梨子の正義感の強さ、
芯の強さを感じさせる。





「・・・・悠理のこと?」
「可憐、どうして知ってますの?」
野梨子はかなり驚いたような顔をする。




「知ってるも何も、清四郎の悠理に対する態度って
端から見てもバレバレよ。美童は当然だとしても、
魅録だって気づいているくらいなんだから。
まあ、当の本人はちっとも気づいていないみたいだけど。
あいつさあ、悠理と居るときって、あんたといるときとは違う・・・
優しい顔には変わらないんだけど、
何と言うか・・男の顔になるのよねえ。」



可憐の言葉がズキッと野梨子の胸に突き刺さる。
そんなこと、心の何処かで分かっていた。
分かっていないふりをしていた。




大切な、大切な幼馴染を失うのが恐くて。
清四郎と悠理が自分より先に行ってしまうのが寂しくて。
自分からわざと成長を拒んだ。




新しい世界に飛び込もうとする自分を必死で抑えていた。





「わたくしは・・・・わたくしは・・・
どうすればいいんですの?可憐、教えてくださる?」



「現実を受け止めた上で、自分の気持ちに素直になることね。
あんたがあんた自身が、清四郎の気持ちを知って、
どうしたいのか?まあ、あんたが清四郎を男として好きだっていうのなら、少しアドバイスも出来るけど、そうでないのなら、
あんたと清四郎の問題だからね。」



可憐は野梨子の気持ちを痛いほど感じつつも、少し厳しく諭す。



「わたくし・・・悔しかったのかもしれません。
清四郎はわたくしにとってかけがえの無い幼馴染であり、
家族であり、親友であり・・・言葉には居尽くせない存在、
隣を歩いているのが当たり前の存在。
それが、いつのまにか自分の前を歩いていることに気づいて。
それが悔しくて、寂しくて・・
ついやつあたりしてしまったのだと思いますわ。」



野梨子は微笑みながらも、
心の奥にある寂しさは隠し切れなかった。
しだいに涙が頬を伝う。




「野梨子、人は・・特に女はねえ、
大切なものを失うことで成長して、
綺麗になっていくこともあるのよ。
私のママみたいにね。まあ、清四郎は失うと言っても
生きているんだからいつでも会えるわけだし、安心なさい。」



可憐はそう言いながら、涙を指で拭ってやる。



「っく・・可憐・・ありがとう。
わたくしも、清四郎に負けないように頑張りますわ。」



「あんたにも、いつかこの涙を拭ってくれる
王子様が現れるといいわねぇ・・・」



「そうですわね。いつか・・・
私もそういう殿方を見つけますわ。清四郎以上の。」




その夜、野梨子と可憐は同じベットで寄添って寝ていた
。まるで本当の姉妹のように。




そして、野梨子がまた一歩成長した夜でもあった。
だが、このときの野梨子には、
可憐の心の内にある本当の気持ちを知らなかった。




(ありがとう。あんたが居てくれて、
少し失恋の傷も癒せたかな・・・。)




可憐は野梨子の髪を
優しくさすりながら
心の中でそう呟いていた。








◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇








清四郎は自分の部屋で珍しく
ボーっと窓の外の景色を眺めていた。




(思いあがるのもいい加減になさいな。
わたくしは清四郎のそんな態度が嫌いですわ。
悠理だって、女の子なんですのよ。)




野梨子の言葉が胸にズキンと響く。
清四郎は正直、自分の気持ちが分からなかった。
自分の一番大切な女性は野梨子で、一生彼女を
彼女の側で守っていくものだと思っていた。



だけど、今、自分の奥底に棲んでいる女は野梨子ではない。
その現実に戸惑いを隠すことが出来なかった。





(この僕が、こんな気持ちになるなんて、
本当にどうかしてますね。さて、
今日は遅いから寝ることにしますか・・。)




清四郎は窓の向いの野梨子の部屋に向って、
「おやすみなさい。そして、ありがとう。」
思わずそう呟く。そして胸の奥にある
何か別の感情を感じながらも、静かに床についた。




その後、清四郎はあるきっかけによって、
自分の本当の気持ちを知ることになる。
だけどそれは、彼にとって、悲しい現実を
見せつけられたということに過ぎなかった。









◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇









その頃、明日が土日だということもあり、
悠理は魅録のバイクに揺られて湘南海岸に来ていた。
バイクに揺られている間、悠理の心臓のドキドキは
止まる様子がなかった。





今は自分だけが、目の前の男の温もりを
肌で感じることが出来る。





そんな優越感に浸っていた。
空には満面の星が輝いている。




山のてっぺんから見える星にはかなり劣るが、
それでも海岸から見える星空は
都会のダイヤモンドのようだった。





「おっ・・・悠理、見ろよ、星が綺麗だぜ。」
「うわぁ、あたいこんな星見るの、久しぶり。
いつかみんなでキャンプに行ったとき以来だなあ。」




(あのときも、あのときも、横にはこいつが居てくれた。
そして、今もあたいの側にいる。例え、
自分を女として意識していないとしても。)






そんな実感に浸っていた。







「・・・なあ、悠理・・・少し海岸歩くか?
その・・・お前が嫌ならいいんだけどな。」
「うん。」




悠理は魅録の優しさが嬉しくて、
満面の笑みを見せながら、彼の手を取る。
その「彼」がそんな自分の笑顔を眩しそうに
見つめているということにも気づかずに。





-サブン





波が静かな音を響かせている。
だが、魅録の心臓の音はそれとは相対するものだった。
胸のドキドキが止まらない。



今の自分には気持ちを伝えるどころか、
手をつなぐことさえ、精一杯だった。



(こんないい雰囲気なのになあ)




「あのさ・・・悠理、ずっと俺の側に居てくれよな。」
いつも以上に真剣な顔をしながら、思わずそう呟く。
だけど、自分の心の内だけは、伝えることが出来なかった。




「???今、居るだろ?」




(そうじゃなくてさあ・・この鈍感女)
魅録は悠理の手をギュッと握った。
悠理も思わず握り返した。




(今は、この関係のままでもいいか・・・・。
だけどいつか・・・自分の気持ちを伝えよう)




悠理の手の感触と、
目の前の自分にある笑顔を感じながら、
そう心に決めていた。





だけど、その”いつか”は、
思ったより早くやってくることになる。









◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇








−朝




悠理はいつもより早く眼が覚めた。
横では魅録が静かな寝息を立てて眠っている。
あれから、悠理達は魅録の知り合いだという民宿に泊まった。




ここの主人に魅録の彼女だと勘違いされ、
かなり恥ずかしかったが、反面、とても嬉しかった。




(横には自分の愛しい男が眠っている。)
そう思ったら、自分の気持ちが溢れ出して
止めることが出来ない状態だった。






(あたいはずっとこいつの側にいたい。
例え、どんな姿になっても、
あいつがどんな姿をしていても、
あたいは絶対見つける。)






胸の奥から熱い想いが溢れ出してくるのを実感した。





そのときだった。悠理は自分の体の異変に気づいた。
自分の体にチクッとした痛みを感じたかと思うと、
まるで、体が消えていくような感覚を覚えた。






「魅録!!」





胸の奥底から叫んだが、その声は、
いつまで経っても彼には届かなかった。
そして、悠理の意識は、しだいに薄れていった。




-数時間後




悠理は意識を取り戻した。思わず、周囲を見渡すと
自分の周りにあるものが、大きくなっているのが見えた。



自分の体より何十倍もある柱、布団、テーブル、椅子
すべてが別世界だった。




そう、悠理は自分の体が小さくなっていることに気づく。
そして愕然としながら、大声をあげる。






「なんであたいがこんな目にあうんだよぉ〜
それもこれも清四郎のせいだぞぉ!!
誰かぁ・・・元に戻してくれよぉ・・魅録ぅ!!」
そう叫ぶと、悠理はもう一つの異変に気づく。





「魅録がいない」





そう、魅録がさっきまで眠っていたはずの部屋は
ガランとして、誰も居なかった。




荷物まで無くなっている。
悠理は自分の今の体より、
何十倍も広いその部屋の中で、
寂しさを隠すことは出来なかった。




だけど、泣いている場合ではなかった。




泣いて待っているだけの
ヒロインにはなりたくなかった。
そう思うより、体が動いていた。
今の悠理の心の中にあるのは、






(あいつに・・・魅録に会いたい・・・)






という気持ちだけだった。
悠理は開いている窓の隙間から外に出た。




小さな体で壁を伝いながら、砂浜に下りる。
部屋のすぐ横にあったはずの
魅録のバイクさえも残されていなかった。




そして、悠理は心細さを堪えつつも
小さな体で必死に走り回りながら、
東京ナンバーのプレートが付いたバイクを探した。




悠理は、砂浜に生息するさまざまな生き物に、
昆虫に追い回されながらも、持ち前の体力と根性で、
無事東京ナンバーのついたバイクを発見し、
その後ろの二台の中に、自分の身を潜めた。
安心と体の疲れから、いつのまにか眠りについていた。
それは、とても深い・・・深い・・・眠りだった。








◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇






こんにちは〜流那です♪




以前書いた物ですが、シリーズ再開のために
大幅な加筆修正を試みてみました。



それでもあんまり変わっていないような。
ちび悠理話、どこまで書けるか分かりませんが
頑張ります〜




のちのちフェイクバージョンをアップします。
某サイトにもお目見えしますが。





'03 9.10  流那






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