作:梨音
市立第四中学校2年生光月未夢!乙女の恋心は複雑なんですっ!
「なんで役徨はもてるんだろう」
今は昼休みの時間。未夢は親友の綾、ななみ、クリスは昼食をとり終わり、教室で話しをしていた。クリスが用事で先生のもとへと向かい、3人になったあと未夢はふと呟いた。綾、ななみはその一言を聞き漏らさなかった。
「「いきなりどうしたの未夢(ちゃん)?」」
「あれなんだけど・・・」
未夢が指を指す。二人がその指先を見ると・・・
「「なるほど・・・」」
三人の目線の先には・・・女の子の固まりに捕まっている彷徨の姿が・・・。しかもこの日はやけに人が多い。集まりの端っこには呆然として立っている三太がいる。
「・・・ご愁傷様だね西遠寺君・・・」
「さすがに今は同情するかも・・・」
「あはは〜・・・あ・・・」
「「今度はどうしたの未夢(ちゃん)?」」
「あ・・・あれ・・・」
3人が話していると未夢が何かに気づいた。その様子は怯えていた。二人が指の先を恐る恐る見てみるとそこには・・・
「彷徨君の周りにはたくさんの女子・・・そんなの・・・許せませんわぁ〜!」
キレかかったクリスが立っていた・・。クリスが三太の方へと襲ってくる。そして不運にも、望が三太の方へと歩いてきた・・・。
「どうしたんだみんな・・・ってうわ〜っっ!!」
がっしゃーん
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・アラ・・・?私、何してましたの・・・?」
クリスの暴走が止まった頃には学校が全壊になっていた。このままでは授業ができないというわけで、生徒は帰ることになった。クリスは「私ったら・・・」といいながら学校を直していた。一方、クリスの暴走を不運にも直接受けてしまった三太と望はまぁ・・・気にしないとして・・・、彷徨と未夢は西遠寺へと歩いていった。
「三太君と望君災難だったね〜」
「それより今日はモテモテでしたな〜彷徨さんや」
「もしかして未夢、妬いているのか〜?」
ニヤリとしながら冗談で彷徨は聞く。
「なっ・・・そんなわけないじゃな〜い彷徨ったら〜」
・・・そう言いつつも未夢はあながちはずれておらず、慌てて誤魔化す。そんな様子を見た彷徨は、未夢がやきもちしていたことに少し嬉しかった。そんな彷徨の気持ちを知らない未夢。そんなとき二人が同時に声を発した。
「「乙女の恋心は複雑ですなぁ〜・・・」」
はっ、と二人はお互いに顔を見合わせる。そして同時に笑い出す。平尾町は今日も平和だった―・・・
終わり
最近石言葉や花言葉等にはまった梨音です。知っている方もいるかもしれませんが、ウォーター・パールの石言葉は『乙女の恋心』です。
それよりもこの話は下書きなしでなしで書いたため、変なところ(特に最後辺り)があります。石言葉を無理やりいれた感が・・・アララ;
まぁ多分これから石言葉や花言葉を使った文を書くかもしれませんが、それらも読んでくれると嬉しいです♪